表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

僕の出発

見切り発車。

旅に出たい。そう決めたのは僕が十九になる頃だった。


なぜかわからないけど、元から実家にあまり執着がなくて、地方だからつまらなくて。

別に何か大きなことをしようと思ったわけではない。ただ、自由になりたい。そう思っていた。


「俺、旅に出たい。」

「危ないからダメだ。」


父に一蹴されてしまった。

だが母からある意味で助け船がきた。


「あんたはどうせ20になったらたたき出す予定だから。働き口は選ばなきゃあるでしょ、一人で生きなさいよ。」


おお、母上、キツいけどありがたいお言葉だ。

でもそれはありかもしれない、すぐに旅に出るのは難しいかもしれないけれど、ここにいるよりきっかけはつかめるんじゃないか。僕はそう思った。


「んじゃ、王都に行ってくるよ。あそこまでなら危ない道じゃないって聞くし、仕事もいっぱいあるよね」

「ふむ…行きたいんなら、行かせてやるか?」

「そうね、いいんじゃないかしら」


ということで20歳になった。旅に出発だ、が、先立つものは必要なのだ。

僕はパウチみたいにバイトしていないので(後で出てくる僕の幼馴染の名前である)

お金もないのだ。ということで王都までと、しばらくは暮らせるお金をいただきました。


ちなみにここはハクセ村というところだ、ほんとに何もない。100人くらいの町である。


村の入り口に僕と幼馴染が4人いる。最後に挨拶を今やるところだ。


「頑張ってきな。」

まずマチョス、こいつはいつもクネクネしている。だからかわからないが体が柔らかい。


「まあウィローなら大丈夫でしょ。」

そしてパウチ、パウチはカッコいい。長い髪を後ろで結んでいて女の子にモテモテなのである。

みんなで水浴びした時なんでこいつだけ髪型がカッコよく決まっている。ちくしょう。


「いいんじゃない。」

さらにベブすごく太っている。でも頭がいい。いつも言い負かされる。


あと今いないんだけど、最後にバガタというやつがいる。すっごい早口で、背が小さくて、頭の回転が速い。あいつならたぶん「ウィロー!ウィロー!お土産期待してるね!うんこ!」とか言ってくるだろう。

王都で働いているらしいけど会えるかな。まあいつもからかわれてたから会えなくてもいいんだけど。


「うん、いってきます。」

あ、ほんとに最後に僕、ウィロー。まあ普通?だと思う。よく優しいって言われるだけだ。


では出発である。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ