卒業の後に
※第3話省略のため、その概容。
いくつかの不思議な事件を小学校時代に体験した高村神酒、瀬那輝蘭、椎名七海、工藤絵里子、そして、水神瞬。
籠目小学校の卒業を境にキララはイギリスへ転校し、神酒たちの新たな中学校生活がスタートした。
そして、もうすぐ中学2年生に進級しようとしていたある日のこと。
瞬や神酒のクラスに、アメリカのニューベリーボートより、1人の転校生がやってくる。
彼の名前はオーヘッド・クラウス。
眼が弱いために大きなサングラスを身に付けている不思議な雰囲気のこの少年は、すぐに瞬たちと仲良くなり、楽しい日々を過ごすことになった。
しかし、このクラウスという少年には、ある秘密があった。
彼の正体は、「深きもの」と呼ばれる奇怪な生物。世界を破滅に導く力を持つ旧支配者「邪神クトゥルー」の眷属で、アメリカのロズウェルの地球外生物を調査する組織「B・D」に追われている身の上だったのである。
純粋な心を持ちながらも、自分の呪われた運命を知るクラウス。
その後「B・D」はクラウスの拉致に成功するが、その際に瞬と神酒もともに誘拐されてしまう。
クラウスを救出し、脱出を試みる瞬と神酒。
そしてその中で、2人は旧支配者にまつわる特異な能力を手に入れる。
瞬の右足に宿った強靭な蹴撃力と、強い格闘能力。
神酒の左手に宿った『切り出された星の銘版』と呼ばれる治癒能力。
これらを駆使し、3人は遂に「B・D」からの脱出に成功するが、その後、クラウスは遂に人間からディープワンへと姿を変貌させ、瞬と神酒のもとから姿を消していた。
いつか訪れるであろう、人間と旧支配者との争いを憂いながら。