初恋人
私の初恋人は、中三の時。2つ下の男の子でした。
実はその前に、4つ年上の電話だけする彼氏がいたのですが、エタって破局しました。
で、その年下くん、Kくんとしよう、が私の彼氏になるには中三にしては修羅場をくぐりました。
私と親友とで奪い合いになったのです。
当時、美術部に入っていた私たち、やってることは漫研でしたが、それはそれは仲良くすごしていました。表面上は。
私は親友Sちゃんに、狙っていた人をとられ、流れで仕方なくその、電話彼氏と付き合うようになったのですが、いつの間にか二人は破局していました。これが中二の頃のお話。
そんなこんなで、Sちゃんにコンプレックスを抱いたまま中三になりました。
当時、私たちの間で神と奉られていた2つ上の先輩がいましたが、その弟が入部するとのことで、私たちは大いに沸いていました。
入ってきたのは、先輩ににている、でも小さな男の子でした。
先輩の弟というだけでVIP対応だった私たち。
そんな彼を想い始めたのは、Sちゃんより私が早かったと思います。好きになるとまっしぐらな私は、積極的にKくんと一緒に帰りました。ほぼ毎日、です。
この、ほぼ、というのは間に数回Sちゃんと帰る日があったからです。
私はSちゃんにKくんを盗られないように必死でした。休み時間毎に図書室でKくんに会い、放課後も必ず一緒に帰るようにしました。
この頃はもうすでにSちゃんはKくんのことが好きで、気を引きにかかっていました。
私はかなり強引に、SちゃんとKくんを引き剥がしにかかりました。
Kくんは、そんな二人のようすをわかってはいたんじゃないかなと思います。
結果的にKくんは私を選びました。クリスマスプレゼントに、コートをもらい、告白され、そのままファーストキスに。
実はコートは私の家を少し過ぎたところにあるKくんの友達の家へ預けてあって、私には
「このまま少しだけ待ってて」
と言い、大急ぎでコートを取りに行ったようなのです。最初から仕組まれていましたww
コートは自分の小遣いを一生懸命にためて、家事の手伝いなどのお駄賃もためて買ってくれたものでした。この後数年に渡り私はそれを愛用し続けました。
Sちゃんとは仲直りはしたものの、微妙な距離感ができました。
SちゃんとKくんのエピソードはまだまだ続きます。




