初恋3
中島くんは、私の中の基準であまり可愛くない子とも付き合っていた。可愛くないけどおしとやかで性格美人っていう感じの子。
私はいつも常にうらやましいと思っていた。
私は結局想いを告げることができなかった。
そうこうしているうちに、私にも彼氏ができ、中島くんは憧れの存在となった。中島くんが付き合ってくれるなら、今カレを捨ててもいい、そんな立ち位置に中島くんはいた。
高校に入り、学校は違えど同じ学園の高校に進むと、さらに憧れは強くなった。それでも彼氏を切らさず持っていた私も私だけど。
ある日、同じ電車に乗った日、声をかけようかと非常に迷った。
私のことなんて覚えてないかもしれない。
そう思って躊躇してしまい、結局挨拶すらすることがなく終わってしまった。
月日は経ち、二十代前半だった私は、お正月に娘を連れてトイザらスに旦那と買い物に出かけた。
するとそこには赤ちゃん連れで中島くんがいるではないか!!
このときは本気で声をかけようと思った。
だが、娘が店内を走っていってしまい、結局声もかけれなかった。
未だに中島くんは夢にでてきます。その度に「私の主催で同窓会をしなきゃ!」と強く思って目が覚めます。
同窓会やってもいいんだけどね……銭こがね……
以上、初恋について、でした!




