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恋愛

Re:告白

作者: 純白米
掲載日:2013/10/11

このページに足を運んでいただきありがとうございます。


~初めての方へ~

このお話は「ある女子高校生の日記帳」の続きとなっております。

そちらを読んでからこちらを読んでいただけると、話が繋がると思います。



~「ある女子高校生の日記帳」をお読みいただいた方へ~

読んでいただき、ありがとうございます。

ある女子高校生のお話は、これで終わりになります。

是非、このお話の結末を見届けてあげて下さい。


10月30日(火)

 最近、クラスの男の子に紹介してもらった先輩とメールのやりとりをしている。本当に他愛もない内容で、恋バナとか、定番な話が多かった。最初は何の気なしに始めたメールのやりとりだったけど、いつの間にか楽しいなって思うようになっていた。でも、毎朝バスで見かける彼がやっぱりどこかで気になっていた。最近、彼がよく携帯をいじるようになっているのにも気がついた。いつもは、眠そうにバスの窓から外を眺めているだけだったのに、変だなって思った。

 そんな中、昨日先輩からこんなメールが届いた。


「いつも学校にはどうやって通っているの?」

「バスで通っています。」

「おれもバスで通っているよ!どこのバス停で降りているの?」

「○○っていうところです。」

「えっ、おれも同じところだよ!もしかして同じかな?」


私は、もしかして、と思った。そんな偶然があるわけがないと思ったけど、私は聞いてみることにした。


「それって、どの路線のバスですか?」


返って来た答えで、私は確信した。最近、彼がよく携帯をいじるようになった理由、私わかっちゃった。今、私がメールをしている先輩は、いつもバスで見かけていた彼と、なんと同一人物だったんだよ。

 私はそれに気付いたとき、鳥肌が立った。こんな偶然があるのだろうか。これは、きっと神様がくれたチャンスなのだと思った。そして私は、勝負に出ることにした。


「それなら是非、今度直接お話したいですね。」


言ってしまった。でも、神様がくれたチャンスを逃したくなかった。

 そして今日、なんと彼の方から私に話しかけてくれた。めちゃめちゃ嬉しくて、緊張して、やっぱりどんな会話したか覚えてないや。でも、一つだけ覚えてる言葉があるよ。だって面白かったんだもん。私と彼は、本当は学校祭の日に一度会話をしている。私はそれを強烈に思い出していたのに、彼はそれを全く忘れてこう言ったんだもん。


「はじめまして。」


11月16日(金)

 それからというもの、彼と直接話すようになって、メールする機会は減っちゃった。登下校で頻繁に会うから、そのときに話すという感じになっていた。

 ところで、実は今日は彼の誕生日だったのです。前に、メールで誕生日の話になって、誕生日を聞きだしたんだ。本当はプレゼントあげたかったけど、まだちょっと早いかな。そこまで仲良しになったとは、相手もきっと思ってないよね。だから、メールだけはしようって思ってた。


 でも昨日の夜、すっごく緊張しちゃって。メールは作って、00時ちょうどに送ろうと思ってたんだけど、なんかそれって、ちょっとわざとらしくない?なんか、そのタイミングにバッチリ合わせて送るの変かなって、余計なことをずっと考えちゃって。嫌われたら嫌だなって思ったら、00時ちょうどには送れなかった。でも、その2分後にちゃんと送った。あえて、ちょっとずらして送ってみた。どっちが良かったんだろう。でも、ちゃんと送れたよ。


12月24日(月)

 テレビのCMも、すっかりクリスマス一色になっちゃって。聖なる夜だか知りませんけど、私には関係ない一日なんです。

 クリスマス、せっかくだから彼に会いたいけど、そんなこと急に言われたらドン引きだよね。付き合ってるわけでもないんだし。でも、何度会いたいってメールしようと思ったことかわからないよ。

 クリスマスって寂しいな。彼は今、誰のことを考えているのかな。


12月31日(月)

 今年もいよいよ今日でおしまい。今年は高校に入学して、新しい友達も出来て、彼と出会って。本当にいろいろなことがありました。でも、誰が彼とこんなに仲良くなれると思えただろうね。それだけでも、ずいぶん幸せな1年だったな。来年も、ずっと仲良くできるといいな。

 明日から新年だし、これからも仲良くしてほしいから、日付が変わる瞬間に、彼に新年の挨拶メールでも送ろうかな。誕生日のときはずらしちゃったけど、今度はピッタリに送っても変じゃないよね。これからも、ずっと仲良くいて下さいね。


「あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!」


2月14日(木)

 今日は女の子にとって、年に1回の一大イベント。好きな人に、チョコレートをあげる日。手作りチョコを作ろうかな、なんて考えてたけど、それはちょっとやり過ぎかなぁ。

 朝から彼に会ったんだけど、なんだか妙に意識しちゃった。彼は今日がバレンタインデーだって、気付いているのかな?突然チョコなんてあげたら、やっぱり変だよなぁ。

 でも、その日の帰り、彼がバスを待っているところを見つけた。朝は毎日会えるけど、帰りは会えない日もあるから、ラッキーって思った。やっぱり、神様がくれたチャンスかも、って。だから、急いで近くのコンビニでポッキーを買って、走って彼のところに行った。偶然ですね、なんて言って、いつも通りの私を頑張って装った。大丈夫、きっとバレてない。頃合いを見計らって、私は鞄からさっき買ったポッキーを取りだした。2袋入っているから、勇気を出して1袋を彼にあげた。あくまで自然に、自然にね。でも、1袋もあげるなんて、ちょっと変だったかな?普通、あげるって言っても何本かとかだよね。

 そんな不安は抱えてたけど、彼は普通にありがとう、なんて言ってポッキーを食べてた。ああ、この人きっと今日がバレンタインデーだなんて気付いてないんだろうな。ちょっと寂しいけど、でも、これはこれで別にいっか。


3月27日(水)

 私は、もう我慢できないところまで来ていた。1年間、偶然が重なって彼と仲良くなることができて、彼とのたくさんのやりとりを通じて彼を知って、私の中の何かがすごく大きくなっていることがわかっちゃった。もう、今にも口から出てきそうだよ。私のこの気持ち、早く気付いてほしい。でも、もしこの気持ちを伝えたら、今後はどうなってしまうのかな……。


4月16日(火)

 その日、私は彼に急に呼び出された。何だろうって思ったけど、もしかして、なんてちょっと期待してる私もいて。もし、それが私の全くの勘違いでも、これをきっかけに全部言っちゃおうって思ってた。今まで、ずっと私の中にあった言葉。ずっと閉じ込めていてごめんね。それがどんな言葉かなんて一度も口にはしなかったし、日記にも書いたことはなかったけど、きっと誰でも分かるよね。

私はあなたに出会ったときから今日までの1年間

ずっとその言葉を聞きたかったし ずっとその言葉を言いたかったんだよ。


「私も、前からあなたが好きでした。」


お読みいただき、ありがとうございます。

このお話は「告白」というお話とリンクしております。

まだご覧になっていない方は、是非一度ご覧になってください。

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