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手紙と理由


俺は人目を気にせず悲鳴じみた奇声を発しながら教室から出ていった


みんな、頭がイカレたか?って思っただろうが気にしなかった。


生徒玄関から出てすぐに鳥小屋から黄緑を引き抜いた


黄緑だと思っていたが、綺麗な水色の便箋だった


開ける瞬間、なんか俺だけ見るのもなんだと思い、教室に戻った。


みんなビックリしていたが、俺の手にある水色を見て察したらしい。


「見つけたのか?」


一人が聞いてきたので、軽く頷いた


のりで貼ってあったので汚く破れないようハサミを使って慎重に開けた


中からは数枚の紙の姿があった


「こんにちは、いや、こんばんわかな?もしかしたらおはようかもね、この手紙を見つけてくれてありがとう。

この手紙を読んでいるってことは、僕はもうしんでるのかな?もしかしたら集中治療室にいるかもね。


まぁ、その話は置いといて本題に入るよ?

僕がしんだ理由を話すよ、そんな大した理由ではないんだけど、軽口だから聞いて欲しい。


僕はね、君たちの事が大好きだったよ。

だって、みんな優しい人ばかりなんだもん。

明るいし、たまにバカみたいな事して笑って、すぐに喧嘩するくせに団結力すごいし、羨ましかった。


僕は、人のために生きてみたかった。

だからね、僕はドナーになりたいと思ったんだ!

今、沢山の人が難病で困っている!

今を生きるのに退屈をしていた僕が人のために出来ることはこれしかないと思ったんだ!


僕のこんなくだらない理由を知るために、わざわざ探してくれてありがとう。


今を生きる君たちを僕はどこにいても見守ってる。


なんか恥ずかしいね、こんなこというの。

×んだ後は何があるかなんてわからないのに。


だからお願い、しんだ僕が言うのはなんだけど、僕の生きた時間を忘れないで。」

小さな字と綺麗な線、不思議くんの字だった

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