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LoveStory  作者: 灯月樹青
4/20

04.仕事

2010/08/24 誤字訂正

3日間与えられたパソコンの初期設定が終わると、それぞれの能力を把握したいということで各々が得意とする言語のプロジェクトに配属され、実働が開始されてからそろそろ一ヶ月。

始めのうちこそ、それぞれの特色を持つ本社での社内ルールに戸惑ったが、一ヶ月も経つとそれも落ち着いてくる。

私の配属されたプロジェクトには、一緒に冴島――一ヶ月の間に呼び捨てにするようになった――が配属されており、自分の仕事の傍ら、冴島に教えるのがここ一ヶ月の日課となっている。


「伊藤、ここの処理だけど…」

「ん?どれ?あ~、これなら共通クラス出来てるからそれ使って~」


隣の席から、仕様書の一点を指差しながら聞いてくる冴島に、仕様書をチラッと見てから答える。


「あ~、そういえばあったなぁ。ありがと、やってみるわー」


そうやって彼はパソコンに向き直る。

時間はそろそろ20時になろうかとしている所で、今フロアに残っているのはごく少数になっている。

隣通しで席についているのは、きっと私と冴島ぐらいだろう。

さっきのようなやり取りが大体1時間に1・2回。

当然のように他の同期よりも冴島と話す時間が多く、年が近いという事もあり、気兼ねなく東京案内をお願いし、最近の休日にはこの辺りの案内も兼ねて遊びに出かけたりもしている。

この一ヶ月という期間で、上野、秋葉原、池袋、渋谷と割りと繁華街は一通り案内して貰い、当然東京出身なのかと思っていたが、実は千葉で生まれ育ったのだと聞いたのは月も半ばになった頃だったと思う。

私の中にある冴島の第一印象は、営業という事もあってよく話す人という印象が強かったが、実際は結構物静かな方だと言う事をここ一カ月ぐらいで知った。

聞いて見た所、仕事とプライベートでスイッチを入れ替えているからそうなるのだとか。

よく喋る割に軽いという印象はなく、どちらかというとしっかりとして真面目なイメージが強いのは醸し出す雰囲気のせいだろうか。

180センチ程で身長は高い。

顔立ちは可もなく不可もなく――だが、その表情に惹きつけられるモノがあり、多分評価は容姿に何割か加算されるだろう。

営業だったという事もあり、スーツ姿は似合っているし、何よりおしゃれだと思う。

なんで彼女がいないのかと聞いてみた所、俺が聞きたい~と言われたのはまだ記憶に新しい。

きっと理想が高いのだろうと、私は勝手に解釈している。

自分の進めている仕事に目途がついたので、そろそろ帰宅しようと思い、ディスプレイに表示されているウィンドウを閉じ、パソコンをシャットダウンを始める。


「私そろそろ帰るけど、冴島まだ残る?」

「…ん?あ~、もうこんな時間かぁ…」

「そそ。あんまり遅くまでやっても作業効率上がらないよー」


話している間にシャットダウンが完了した事を確認し、鞄を持つ。


「――だよなぁ…。ん~、キリのいい所までやって俺も帰るわー。おつかれ~、ありがとな」

「別にいいよ。じゃ、お疲れー」


フロアに聞こえるように、もう一度『お疲れ様でした』と挨拶をするとドアを開ける。

一階から外に出ると、モワッとした初夏の風が頬を撫でて行く。


「――もう夏になるんだなぁ…」


頬を撫でて行く風に昔の記憶が蘇りそうになり、頭を振ると思考を切り替えて夕飯の献立を考える事にした。

まだ喧騒が残る中、ここ一カ月でやっと慣れてきた帰宅路を急いだ。

なんとか週一更新発言を翌週破棄する事だけは避けられました(^_^;)

そうそう、こんな行きあたりばったりな小説をお気に入り登録していただいてる方がいらっしゃるんです!!

これを励みに頑張ります♪


仕事の話はこの辺りで終わりにしたいなぁ~なんて思うんですが…そう思ったように動いてくれるだろうか…。


誤字脱字・矛盾などありましたら知らせて頂けると嬉しいです☆


ではまた。


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