18.デート
遅くなってしまい、申し訳ないです(;一_一)
思い出した坂井の言葉にドキマギしながらも、待ち合わせ場所などを取り決めた翌日。
待ち合わせ時間5分前ぐらいにその場所に着くと、既に私服姿の冴島が立っていた。
もう何度か見た事があるとはいえ、182センチの身長にセンスのいい私服を着ているその姿を見れば、数人の女性からの視線を集める理由としては十分だろう。
「伊藤、おはよ」
遠巻きに暫らく観察しようかと思っていた矢先、バッチリと視線が合ってしまい、その計画は儚く散る。
「おはよ、冴島。待った?」
「こっちが早くついただけだから気にすんな」
「そっか。で?何処連れて行ってくれるの?」
意識して挑戦的に視線を強めてみれば、面白そうな顔をしてこちらを見下ろしてくる視線――まぁ、私の身長が低いだけなんだけどね。。
「まだ秘密。とりあえず車乗ってからで」
そう言って近くのパーキングエリアに連れて行かれ、あれよあれよという間に冴島の車(紺色の普通車)の助手席に乗せられ、目的地を知らないまま車が動き出す。
もともと車を持ってるという話は聞いていたが、初めて乗る冴島の車に、興味津々に車内を見回す。
車内は至ってシンプルで、知り合いの車のようにヌイグルミが置かれている事も、ジャラジャラとストラップがついている事もなく、綺麗に整頓されていた。
BGMもポピュラーなJ-POPで、会話をするのに邪魔にならない程度のボリュームで、車内に流れていて、(冴島らしいな)という感想を抱く。
そんな私の態度をどう受け取ったか、チラッとこちらを垣間見た冴島は苦笑を浮かべている。
「観察しても何にも出てこないよ」
「ん~別に観察してるつもりはないけど…なんか冴島らしいな~って」
「らしい?」
「余計なモノ置かない所がイメージとピッタリ」
仕事の姿勢などを見ているからか、はたまた今までも私服を数度見る機会があったからか、冴島に派手な印象なく、私は品よく纏まったイメージを持っていたから、本当に(イメージとピッタリ)だと思った。
「どういうイメージ持ってんだよ(笑)」
「んー、そんなイメージ?」
どんなと言われてもイメージって明確に答えられるものじゃないと思うんですよね。
「それじゃわかんねーって(笑)まぁでもイメージで言うなら伊藤もそんなイメージあるな」
チラリとこちらを流し見た冴島が破顔する。
「そんなって?」
「ぬいぐるみとか置くイメージはないって事」
「あ~、それはまぁ…確かに」
そんな事を話ながら話す事数時間、車は千葉方面へと向かっていた。
週一更新…言葉だけになっていますね。。orz
本当にヘタレですいません。。m(_ _)m
今週もう一話…更新、が、がんばります…(^_^;)
誤字脱字などありましたら一報頂けると嬉しいです。
ではまた。