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LoveStory  作者: 灯月樹青
15/20

15.意外

昔の想いに囚われ、傷付いた記憶が蘇ってきては、溢れる涙を止める事がどうしても出来なくて。

泣きながら坂井にゴメンと謝ると、彼は苦笑した後、「俺の胸を貸してやろう!」と言って、飛び込んで来いと言わんばかりに腕を広げる。

そんな坂井の行動に反応出来ずにポカーンと見ていたら、当の本人がめちゃめちゃ恥ずかしかったらしく、「――ちゃっ…ちゃんと突っ込めよな!」と言ってそっぽを向いてしまった。

後ろを向いた坂井の耳が真っ赤に染まっていて、なんだかそれが予想外に壷に嵌ったらしく、私は泣いてた事も忘れてお腹を抱えて笑い転げてしまい、立ち直った坂井に怒られるまで私は笑っていた。

この話をしたのが坂井で良かったと、彼に感謝しながら…。



暫くはお腹を抱えて笑う事を許容していたらしいのだけれど、さすがに数分も笑い続けていると笑いの元になった自分の行動がかなり恥ずかしくなるらしく、数分後、強制的に笑う事を止められてしまった。

まぁ、ニヤけた顔までは元に戻らないのは…今暫らく治りそうもないけど。

笑い過ぎで感覚が可笑しくなっているらしく、今なら箸が転がっても笑ってしまいそうで、少し怒っているように見える坂井の顔ですら微妙に笑いが込上げて来る。


「あはっ…――ふっ、ごめん、ゴメンってば」


私としてもそろそろおなかの痛さが尋常じゃないので、このあたりで笑い止んで置きたいところなのだけど、そんな本心を裏切って顔のニヤつきは止まらない。


「――っ、ちょ、ちょっと待って」


とりあえず視界を閉ざして外からの情報をシャットダウンし、どうにか平静を取り戻すことが出来た頃には、坂井が目に見えて不貞腐れていて、笑い続けた後はひたすら謝り続けることになったことに気付き、謝ること数回――。


「――ごめん、ごめんってばっ」

「――はぁ。。。…笑い過ぎだから」

「あはは、ゴメンって。なんか真っ赤になった坂井が意外で面白かったんだもん」


その様を思い出して笑いそうになった顔を何とか押し留めるのにいらぬ苦労を用いたことは、私しかしらない。


なんかシリアスが台無しになった気がします。

…ま、そんなことよくあるよね♪(ぇ、ない?


次回もまだ坂井が続く・・・かも?

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