10.恋バナ
「こないだ別れたって言ったのは3つ年下でな、そのまま結婚するんだろうなって漠然と思っていたんだ、――振られたけどな」
目を伏せる坂井の姿から、彼の中ではまだ整理しきれてないのだろうと思う。
そして同時に、話を聞いていていいのだろうか?と私の良心が問い掛けてくる。
整理されていない気持ちは、傷を抉るのだと言う事を知っているから。
そう思った事が顔に出ていたのだろう、私の顔を確認して「平気だから」と笑った坂井に、強いなっと思う。
「何が不満なのかって聞いたら、何を言ってもだんまり――…まいったよ」
「…何も、言われなかったの…?」
「そ。裕史は悪くない、悪いのは私だから…って言って聞かないの。悪くないならなんで振られたんだろうな、俺」
そういって苦笑を浮かべる坂井に、私は掛ける言葉が見つからなかった。
「長く付き合っていてもさ、俺は彼女の事分かってないんだなってその時初めて思ったよ」
私は――そんな事ないよ――と言い掛けるが、それは2人を知らない私が口を挟む事ではないと気付き――口を噤む。
「付き合ってる間、喧嘩もしなかった。当時俺は上手くいってる証拠だと思っていたけど…今になって思うんだ。喧嘩をしなかったって事は、相手に本心をぶつけられてなかったとも考えられるんだよな」
そう語る坂井は何処か寂しそうで、その切ない表情に胸がキュンとなる。
その、なんとも言えない空気のまま、2人無言の時が過ぎた後、その空気を破るように坂井が口を開く。
「――ごめんな、こんな話でさ」
「ぅ、ぅうん、聞いたのこっちだし…、ごめん」
「いや?聞いてもらってちょっとスッキリしたし。ありがとな」
そういって笑う坂井に、やっぱり強いんだなっと私は思った。
週1更新破ってしまいました(>Д<;)
ごめんなさい、ホントごめんなさいm(_ _;)m
なんか…坂井君の恋愛どう書こうか悩みに悩んで…しかも全然練れてないし(-_-;)
超無難な感じになってしまいました。。。(しかも短い…)
これも修行不足ですよね。。
ほんとーに、すいません。。orz
見捨てないでいてくれたら…と思い、次早いうちに…あげれると…いや、あげます(-_-;)