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コンフィデンスゲーム シーズン2  作者: Dr.Kei
ル・ビトン石岡工場新設保険詐欺編

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14/15

人生が変わった瞬間

「そう?私は文系出身だから、その凄さはよく分からないけどなあ」

平野は、少し羨ましそうに言った。

その後、平野は小石に原稿の書き方を教えた。

「じゃあ、その解析と原稿作成をお願いね」

平野に頼まれ、小石は解析を始め、裁判で使用する原稿を作成し始めた。

作業を続けたその日の夜、平野が小石に声をかけた。

「どう?できた?」

「まあ、一応…」

「どれどれ?」

そう言って、平野は小石の原稿に目を通した。

すると、驚いたように声を上げる。

「え!?すごくよくできてるじゃない! 分かりやすい言葉を使っているし、説得力もある。凄いわ!」

平野は、惜しみない称賛を送った。

「あ、ありがとう…」

小石は照れながら、ぼそっと礼を言った。

「その調子で頑張ってね! ファイト!」

平野の言葉に、小石は少し自信を持てた気がした。

優しさは、人を、そして世界さえも救うことができる、そんな気がした。

翌日、凛花と小石は、神楽坂のカフェ「スターダストコーヒー」で、金井と面会した。

水色のシャツに薄黄緑色のズボンを着た金井を見て、小石は、これまで尊敬してきた人物が隣にいることに緊張した。

「この戦略でいこうと思うんですが、いかがでしょうか?」

平野が金井に尋ねる。

「いいですね。それでいきましょう」

金井は納得した様子で答えた。

「じゃあ、裁判で絶対に勝つために、一緒に頑張りましょう!」

「はい!」

金井は力強くうなずいた。

そして二週間後、最高裁で見事、勝訴した。

最高裁判所前で、金井と平野、小石の三人は、「逆転勝訴」と書かれた紙を掲げ、涙を流しながら喜び合った。

その夜、凛花と広心、そして小石の三人は、神楽坂にある定食屋「夜桜」で夜食を取っていた。

「あんた、一見さんかい?」

突然、陽気な店長が小石に声をかけた。

「あ、はい。どうも…」

小石は恥ずかしそうに挨拶する。

「この人、うちの娘の彼氏なんすよー!」

酔っ払った広心が、突然そう言った。

「やめてよ、父さん!」

凛花は顔を赤らめる。

「あははははは!」

「ははははは」

「ははははは!」

そのとき小石は、人生で一番幸せだと思った。

その日の夜、平野と小石はお台場海浜公園にいた。

「本当に、よかったね」

平野は嬉しそうに言った。

「そうですね」

小石も微笑んだ。

しばらく沈黙が流れたあと、小石は勇気を振り絞って口を開く。

「あの…僕、平野さんのこと、好き」

「え?」

平野は一瞬悲しい顔をして、戸惑った。

「付き合ってください!」

平野はその言葉を聞いて、微笑みながら言った。

「いいわよ。恋人になりましょ」

そう言って、平野は小石の頬にキスをした。

二人は幻想的な東京湾の夜景を、静かに眺めていた。

彼は、最高の気分だった。

その日までは…

翌朝、秋葉原のマンションの一室で目を覚ました彼は、テレビをつけた。

次の瞬間、画面を見た彼の顔から血の気が引いた。

足の力が抜け、その場に崩れ落ちた。

ニュースは、こう報じていた。

ー弁護士・平野凛花、殺害ー

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