第4話
やってしまった…
またやってしまった…
なぜいつも同じことを繰り返してしまうのか…
気になったこと調べてたらもうこんな時間だ…朝になっちゃった…
早く寝ようと決意したばかりなのに…
まあ、今日は学校なくて配達の仕事のみだから良かったー…
やっぱこの遅刻も無い、いつ休んでも良い、この自由な働き方が最高、この仕事があって良かったよ
もし無かったとしたらゾッとするわ
それにしても真偽は分からないが魔法について色々知れた
もし本当だとしたら何を代謝しているのか…
まさかそんなに悪い要素があるなんて…
それにあんなに収集されていたなんて…
もう本当に魔法は使いたく無いな…
***
街中を配達中
大型ビジョンには煌びやかなステージで踊りながら歌っている魔法少女達の映像が流れている
次世代の歌って踊れる新人魔法少女発掘プロジェクトと銘打たれた広告も映し出されている
諦めなければ夢はいつか叶う!
諦めていた夢をまた見ませんか?
シューニャ「…」
(頑張って努力すれば夢は叶い何にでもなれるのか…何者にもなれなかったワタシは…?深く考えてもしょうがない。甘い言葉を信じてしまう人を呼び込んでるってことにしとこっと…)
桃色の長い髪の少女「あ!シューニャだー!元気ー?」
シューニャ「あ、はい…、元気です」
(びっくりしたー、って誰だ?)
クララ「なんで敬語ー?同じ学年で同じ魔法科のクララだよー!それにしても魔法少女いいよねー!憧れるぅ!ってか僕も目指してんだけどねー!シューニャも?シューニャ前髪も長いからあんま顔分からないけどチラッと見える目、いつも眠そうだけどクリクリしてて、いいよねー!黒髪のロングヘアーもいいけど、カワイイんだからもっと髪型どうにかしてお化粧もすればいいのにー!あぁ!やばい!レッスンに遅れるー!んじゃまたねー!」
シューニャ「頑張ってー…」
(なんだったんだ…すごくよく喋るな…めちゃくちゃダッシュしてったな。わたしなかなか名前とか覚えれないんだよなー…でも、まあ、今ので覚えたはず…多分…)
シューニャ「…」
(魔法少女って凄いよなー。大勢の前で色々やるの…わたしが魔法少女…うわ…考えただけでゾッとする…疲れてるなきっと、今日こそは頑張って早く寝よっと…)
***