第3話
あの無線から日常は変わっていった、いや、すでに変わっていたのか、元々そうだったのか
それは意図的で必然だったのか
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わたしはいつも妄想ばかりしている
この世は不思議だらけで謎だらけで疑問ばかりだ
知らなくてもいい事も知りたくなってしまい常に答えが欲しい
そもそも魔法ってなに?
誰でも魔法つかえないのかな?
才能ってこと??
魔法って無限なのかな?
なんか代償ないのかな?
怖いからわたしが借りてる魔法のホウキは、バッテリーで魔法使いじゃなくても誰でも使える魔法のホウキ
バッテリーの魔法のホウキでないと自分の魔素使うことになるからなんか怖い
なので、わたしはあまり魔法使いたく無い魔法使いなのだ
そもそも、もう魔法使わなくてもいいのでは?
大体のことは科学の力でできるし…
なぜこの世界は魔法と科学が存在する世界なのか
というか、そもそもなぜ作られたのだろう?
太陽はどうやって作られ、どうなるのか?
あの夜空に輝く星達、宇宙って何なんだろ?
なぜこの世界にいるんだろ…
答えなんかないだろうけど知りたいなー…
知ったところで何かなる訳でもないのに、なんで答えを知りたくなってしまうのだろうか…
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ヴァレリア「おいー!なんなんだよコイツら!まーた魔法使い叩きかよ!」
イレネ「SNS見ない方がいいですよ」
ヴァレリア「ったく魔法の才能無いからって妬むなよなー!」
イレネ「そういえば最近魔法技術研究総庁の発表で魔法は才能じゃない、努力すれば魔法使えるようになる、みたいな声明ありましたね」
ヴァレリア「はぁ!?んなわけねーだろ!魔法は選ばれた奴しか使えねーんだよ!」
イレネ「それが最近は努力すれば使えるようになるって見解になったみたいで、魔法使いの家系じゃなくても魔法使いになれるからプロ目指す人も増えたみたいですよ。科学技術研究総庁からもお墨付きあったみたいですし」
シューニャ「…」
(そうすれば進路を魔法科にする人増えたり魔法関係の教育関係の収益が上がり、魔法税とかも多くとれて税収も増えるからね)
ヴァレリア「んな簡単に使える訳ねーだろ!なぁシューニャ!」
シューニャ「うん…確かに簡単にできる訳ないと思うし、そんな簡単に誰でも使えるって大々的に発表してよかったのかな…もしかしたら使えるってのは、本当に初歩的なあまり意味のない魔法は、使えるってことなんじゃないかな?分かんないけど…」
ヴァレリア「だろ!んな簡単にあたしの家系が代々受け継いできた炎の血筋の魔法使える訳ねーだろーよ!できたとしてもそれは魔法とは呼べないやつだろーよ!」
シューニャ「…」
(確かにどーゆーことなんだろ…あー、またどうでもいいことなのに気になる…知らなくてもいいのに知りたい事また増えてしまったー…)
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