ガチャをやって諦めた
この作品は、辻堂安古市さまと幻邏さま合同開催企画『クリームソーダ後遺症祭り』への参加作品です。
今、「クリームソーダ後遺症祭り」なる自主企画が開催されている。
それはつまり、クリームソーダガチャに取り憑かれてしまった、ある二人により開催されてしまったお祭り。
最初は「何やってんの」と思った私も、気付けばガチャを探している。出かけた先で、ついガチャを目で探している。これまで見向きもしなかったのに、クリームソーダのガチャがないかと、つい見てしまっている。
そんな私の得た成果と、諦めるまでの過程をご紹介。
ガチャがない。
スーパーに行けば必ずあるんだろうと思っていたのに、意外と置いていない店が多かった。
そしてガチャを見つけても、クリームソーダがない。
後遺症に取り憑かれたたくさんの人が探してないのだから、おそらく今はないのではないかと、諦めてしまった方がいいんじゃないかと、思い始めていたある日。
「――あそこならあるかも!」
ガチャがたくさんありそうな場所に、気付いてしまった。そして昨日、その某所へ行ってきた。
見当たらない。
久しぶりに行くその場所。以前は外に置いてあったはずのガチャは、なくなっていた。
中に入った。
少しだけど、ガチャはあった。クリームソーダはない。
さらに店の中を徘徊。なぜかトイレの入り口に置いてあった。が、クリームソーダはない。
こんなものか、やはりないのかと思いつつ、今まで行ったことがなかった、さらに奥の方へ。そして見つけてしまった。――"ガチャコーナー"を。
おおっ! と思いつつ探す。
――しかし、甘かった。(おそらく)全国各地に散っているだろう、クリームソーダに取り憑かれたなろう民たちが探しても見つからないのだ。そうそう見つかるはずもない。
代わりに見つけてしまったのが、これだった。
これは、エッセイジャンルで連載されている『クリームソーダガチャ漂流記・秋のスペシャル版!【辻堂vs幻邏】』の第五話に出てきたものではないだろうか。
本命ではないが、この時の辻堂さまが引き当てたのはピンクだという。よし、だったらグリーンを引き当ててやろうではないか!
ガチャガチャ、ゴトン。
そして、ここからが大変だった。小さい頃から碌にガチャをやったことがなかった私。ケースを開けられない。
ムチャクチャ悪戦苦闘しつつ、開けて出てきたのが、コレ。
――ピンクだった。
いや、ここはお揃いにしなくていいんだ。
よしもう一回。
ガチャガチャゴトン。悪戦苦闘を経て……
パープル。
……二度目でいきなり色が被らなかっただけ、良かったかな。
けれどここで気付いた。
一度目も二度目も、ケースの色が中身と一緒だった。つまり、外からでも何色が入っているか分かる。
ということで、横からガチャ台の中身を見てみた。そうしたら……ピンクが自分の出番を待つべく、スタンバイしているのが見えてしまった。ここでガチャったら、三度目にして色被りだ……。
よし、ここは撤退だ。
でもせっかくなので、二匹いっしょに。
※注意
『クリームソーダガチャ漂流記・秋のスペシャル版!【辻堂vs幻邏】』の第八話と微妙に内容が似通っている部分がありますが、パクリ等ではないのでご了承下さい。
※※
簡単に撤退した理由は、もう一つ気になるガチャがあったからだ。
ちょっと見にくいけど、鹿児島名物のかき氷「しろくま」のガチャ。
この企画の発起人の一人であり、クリームソーダ祭りのそもそものきっかけとなった辻堂様が、以前エッセイで書かれていたのを思いだしたのだ。
まぁあれは、てっぺんにチェリーがあるというのが大きいし、これはチェリーはなさそうだけど、敬意を表してチャレンジしてみるくらい、いいはずだ。
出てこい、しろくま!
ガチャガチャゴトン。悪戦苦闘。
(;゜д゜) ・・・
………………。
ウン、ミドリガデタネ…………。
「…………………決めた、諦めよう」
くじ運のなさを自覚している私、こういうときの諦めも早い。
合計900円注ぎ込んだところで、終了。
燦然と輝くクリームソーダの栄冠は、私には高望みが過ぎたようだ。どうかどなたか、栄冠を目指して頑張って下さい。
では最後に。
せっかくなので集合写真~♪