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おい、見とけよ

兄はそう言って6階建てのマンションの屋上の外壁を登り始めた

私が小学1年

兄が6年生の時です

兄は多分私が生まれる前から活発で運動神経が発達した少年として

近所で有名だったと聞いてます

野球をさせればリトルリーグの監督さんに入部の勧誘され

サッカーをさせれば年長の子供達と対等に渡り合える

そんな男の子

当然クラスでも近所の子ども達の間でも人気もん

であったらしいです。

ただ

私にとっては

黙って言う事を聞かないと怖い存在

尊敬よりも畏怖する人でした。

そんな兄が学校から帰宅した私のランドセルを無理矢理取り上げ

ついてこいと声をあげつつ

私の手を引っ張って走り出したその先は

当時建ったばっかりの目新しい6階建てのマンションでした。

私達が暮らしていたその街は当時はまだ田んぼと平屋ばかりで

そのマンションがその街で一番高い建物でした。

新築で壁もドアもピカピカで

眩しいぐらい

何よりもその高さが高いというだけで

当時の私達は何故か自慢していたぐらいでした






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