表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

光る球

 あんなことがあった後だからか、久々に夢を見た。何処かにいく夢や出来事とは違う、今までの人生が夢に出てきた。




 昔から面倒臭い性格をしていた。変なところで頑固で意地っ張りのくせに、自分から動くのが怖くて周りに流される幼少期。嘘と冗談の区別が付かなくて、周りとしょっちゅう衝突していた中小期。この頃から、人付き合いが苦手になって人前で話す事が苦手になった。高校,大学生になると、人一倍欲望が強いのに行動に移せなくて現実とのギャップに毎日苦悩していた。周りに気を遣っていると思いきや、自身が納得出来ない事になると衝突する事が多くなった。働くのを辞めて、ストレスフリーになったのに周りとの差を感じて鬱のような状態になった。




 感情がチグハグで、その場で感情がコロコロ動くから行動も定まらない。努力している人間に追いつきたいと思っても、一向に努力出来ない人間。無理に蓋をした事が、この非現実な世界になった事で少しずつ出てきてしまっている。考えないようにしても、いつの間にか考えてしまう。考えるからまた辛くなっていく。永遠に終わる事なくループしている夢を見た。





 こんな夢を見たから寝起きは最悪だ。楽しい夢は起きてすぐに忘れるのに、こういった夢は中々忘れる事が出来ない。夢で思っていたように、考えないようにしていたことがこんなストレスマッハの世界になった事で、表面に出てきてしまっているのだろう。



 あの狼が何処に行ったのかは分からないが、用事も済んだのでさっさと移動しよう。





 目指すは蛟市。ここから一番近い都市であり、水が豊富にある市だ。水源の近い場所で拠点を作れば暫くは持つと思う。持っている食料が心許ないが、飲水を確保しないと食料が底をつく前に干からびて死んでしまう。









 蛟市




 県の中ではいちばん大きな都市であり、水資源が豊富な都市として知られている。名水として良く通販などで売られていて、自然と都市が上手い具合に融合していた。前に行った時は、山に囲まれているのに此処まで発展出来たなと感心していた。だが今は、あちこちで火災が続いていて地獄のような都市となっている。奥の方にある水がよく出てくる森を見ると、何か巨大なモノが通った跡残っている。この街も、怪物が出現したようだ。



 周囲を警戒しながら歩いていると、道端に何か光るモノが落ちていた。何だろうと思いながら確認してみると、バスケットボールサイズの光る球が落ちている。



 何だろうと思い持ち上げてみると、スゥッと消えた。



(ん????今入っていた?)



消える直前、自分の体の中に入っていったような気がするが本当に入っていったか分からない。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こちらから投票して頂きますと、モチベーションの向上によって小説投稿速度,執筆量が増えていきます。 小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ