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つみかんっ!ー罪と感情の十一円卓ー  作者: 水木田ショウ
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第1章 4話

おひさしぶ…いや!最近でしたね!!やったぜ!!

それではどうぞ!

ファミレスを後にした2人は日が沈み暗くなるまで、デートを満喫した。

街頭のあかりが道を示す中、昼に集まった公園に向かい歩いた。日が沈み気温が一気に下がると肌寒さがました。

防寒具をガチガチに着込まなければいけないほどではないが、吐く息に白色が着いた。

手が余程冷たいのか、隣を歩く紅葉は両手を顔の前にし、暖めた息をゆっくりと手のひらに吐いた。その仕草をみた湊は、「ほれ」とポケットから手を出し、紅葉に差し出した。


「んーなかなかの気使いですなぁー」


とニヤニヤしながら手を握り、そのまま湊の左手にくっついた。周りかは見ればバカップルそのものだろう。


「流石にくっつきすぎじゃない?」


「この方が暖かいの」


「そう」


「でも…恥ずかしいから、手だけね」


そう言い湊の左手から体を離した。それでも右手だけは繋がったままだった。手の狭い範囲だけだが紅葉の体温を感じた。僕よりも少し、冷たく小さい手。

今日のデートのどの時よりも幸せだと思った。この幸せが永遠に続けば良いのにと思わずには居られなかった。


公園に辿り着き昼間に座ったベンチに腰をかけた。座っても2人は手を繋いだままだった。公園には紅葉と湊以外は居らず、ロマンチックでもあり不気味でもあった。

街頭に照らされた紅葉はより赤く見え綺麗で、風が吹くと1枚、また1枚とその葉を散らしていた。


「冬が来るね」


紅葉は一言そう言った。僕はそれに「そうだね」と返した。その後に「いつもの事だね」と付け足した。

秋が過ぎれば冬が来る。当たり前の事だ。冬が過ぎれば春がくる。春がすぎれば夏が来る。夏が過ぎれば秋が来る。秋が過ぎればまた冬が来る。当たり前の事だ。ただ、紅葉はそんな当たり前の事が素晴らしいと思えたのだろう。


「冬が来れば何しようか?」


「何がいい?」


紅葉の問に対し問で返した。


「質問に質問で返すと国語のテストで点貰えないってしらないの?」


「知ってるよ。」


「なら、何がいい?」


紅葉は再度尋ねてきた。少し上を向き考える素振りをしてみた。何かを決めるのは昔から苦手だった。自分自身のことだけなら直ぐに答えは出せる。でも、自分の選択で僕ともう1人以上の誰かに影響するとなると、選択することが難しくなる。


「紅葉に任せるよ。僕は紅葉と過ごせるならなんだっていい。」


「ほんとに私が決めるよ?」


「いいよ、任せる」


「分かった。後悔はなしね」


「おーけー」


「んー何をしよー何がいいかなー」


紅葉は目を瞑って考え出した。

そんなに深く考えなくても、別に冬は来年も来る。今年出来ないことでも、来年すれば言い。時が経てばまた冬は来るのだから。

隣で目を瞑り真剣に考え事をする。紅葉を横目に湊は上を向いて、ぼーっとすることにした。

しばらく時間が経ち「ん?」と紅葉は口に出した。


「何か良いの考えられた?」


「それは、まだ、それよりひとつ聞いていい?」


紅葉は困惑した顔で尋ねてきた。


「どうしたの?」


「あそこの灯りの下って、誰かいたっけ?」


公園の真ん中に位置する街灯に紅葉は指さした。紅葉が指した先には先程まではなかった人影があった。


「居なかったと思う」


「だよね、あそこにはだれも居なかったよね」


そう言っていると、街灯の元の人影がこちらに向かって歩いてきた。

読むのお疲れさまです!時給でてもいいよね


……おい!!


次もよろしくお願いしますー

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