第1章 2話
ちゃんと更新します。安心してください。失踪もしますが
第2話どうぞ!
ファミレスに向かう途中「今日の服装どう?可愛い?」と、紅葉が質問して、その場でくるりと回った。…着ている服を自慢したかったのだろう。
紅葉の顔には「ドヤ!可愛いやろ」と書いてある様に見えた。
「可愛いと思うよ」
そう一言返し、その場でポーズを決めて立っている紅葉を置いて再び湊は歩き始めた。
湊と紅葉との差が数メートル程できた所で、紅葉は小走りで追いかけてきた。
「可愛いと思うよって何よ。可愛いです。でしょ?」
「可愛いと思うよ」の「思うよ」が気に入らなかったそうだ。普通に紅葉の格好は可愛いと思う。肩下まで伸びる明るい茶色の髪。白のシャツに、膝下まである暗めのスカート。上着には髪の毛よりも濃い茶色のコートを羽織っている。
素直に褒めるのが照れくさい。
「可愛いよ」
と、一言小さく呟いたら。紅葉は「んーーー?聞こえませんぞーー」と、右耳に手を当てて「なんて言ったのかなー?」とにやにやしながら顔に近寄ってきた。
「何も言ってねーよ」
そう、言い返すと。彼女は
「可愛いよ…か。うんうん。恥ずかしくて言えないよね。分かるよーその気持ち。私は湊のそうゆうところが好きだよ」
最悪だ。聞こえてた上に。「好きだよ」なんて言われてしまった。
恥ずかしさのあまり、紅葉の顔を視界に入れない為に上を向く。照れで顔が熱くなる。今の僕の顔は真っ赤だろう。発熱した子供のように赤くなっているはずだ。
多分きっと、今この場所で僕よりも顔が赤い人は居ない。そう断言出来るほどに熱かった。
いや…いた。目の前に…それも自分でその発言をした奴だ。顔は俯いていて赤いかどうかは分からないが、髪の毛の隙間から見える耳が真っ赤だ。相当恥ずかしかったのだろう。
「紅葉…耳まで真っ赤だぞ」
そう聞こえる声で呟くと、紅葉は咄嗟に耳を手で隠した。恥ずかしさと照れから来る行動なのだろうが、何も知らない人から見れば、なにかに怯えているように見える。そんな姿のまま、目的地まで再び歩き始めた。
「いで」信号が赤になり立ち止まった所で。紅葉は湊の背中にぶつかった。下を向きながら、両手で耳を塞ぎながら歩いていたため、急に止まった湊に反応出来ずにぶつかったのだ。
紅葉が湊の背中側から、右側にひょこっと現れると、耳から手を離し「もう、赤くない?」と、耳に掛かっていた髪の毛をどかし、見せてきた。その耳は先程までよりかは、赤みは引いていたが、いつもよりは赤みがかっていた。余程恥ずかしかったのだろう。
「もう赤くないぞ」
「そう?いやー慣れないことはするもんじゃありませんなー。でも、こういうの慣れない方が良いのかも」
と、言いまた顔を少し赤く染めながら、今度はにひひと笑っていた。
そんなバカップルみたいなやり取りをしていると、目的地のファミレスに着いた。
「紅葉何食べるか決まってる?」
「メニュー見てから決めたい。何?湊はメニューも見ずに決めるの?エスパー?」
「だいたいファミレスで食うものは決まってるんだよ」
そんな会話をしながら、ファミレスのドアを開けた。
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