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いつか灰になる僕をどうか  作者: 編み針
7/9

(番外編)×××

 「お兄ちゃん!早く早く!」

「アンナ!そんなに慌てたら転んじゃうよ!」

そんな事を言いながら僕も一緒に走っていた。なんでかはわからないけど、妹一人で行かせたらいけない気がした。普段から母さまに目を離してはいけないと、父さんに手を離してはいけないと言われているからだろうか。幼い僕には分からない。

 平和な日常。戦はあるけれど、それは上層階級のみの話であって、一般人であり非戦闘員である僕らには関係のない事だった。

 それなのに。あちらには階級なんて関係なかった。

 其れは突然だった。僕とアンナの目の前に光が落ちてきた。驚いて僕はアンナの手を離してしまった。その途端、何かが僕とアンナの間を猛烈な勢いで通り抜けていった。

 その後のことは分からない。ただ一つだけ分かるのは、もうあの手を握ることはできないという事だけだった。

 どうして。

***************

 第三司令部から本陣へ。『災厄』が復活しました。速やかに排除せよ。繰り返します___________

***************

 本陣から第二司令部へ。対処できません。至急増援を願いま_____________·······

***************

第一司令部から本陣へ。応答せよ。応答せよ。応答せよ。応答せよ。

***************

   る   

          り



***************

 私がおそらく最後だろう。酷い有様だった。何処もかしこも灰と血まみれで、砦なんてとても見れたものじゃなかった。まあ、今の私の姿だって、見るに耐えないものだろうけれど。嗚呼。こんな事になるのなら、最初から事実を伝えておけば良かった。我らが唯一の________________

誰の何がずるりしたんでしょーねー(棒)

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