完治は三日後
あれから3日経ってしまった。その間一言もルカとは口を利いていない。さすがにやり過ぎてしまった。悪いのははっきり言えなかった僕のせいなのに。そんな事を考えてからふと気づくと、ルカの部屋の前に来ていた。どうやら無意識に歩いてきてしまっていたみたいだった。どうしよう、と扉の前で右往左往していると突然、扉が勢いよく開かれた。今度は吹っ飛んではいない。扉『は』無事だった。扉は。僕は無事じゃなかった。なぜだかわからないけれど、ルカの部屋だけは扉が外開きに付いているから、思いっきり扉に殴られてしまった。
「いっ・・・た・・・ぁ・・・」
喉から絞り出すように思わず呟いていた。骨までいってないだろうなまさか。
「あっすみませ、ってレオン!?なんで俺の部屋の前に・・・!?っていうか無事か!?」
見てわかるだろ!!、と叫びたかったが所だったが、痛すぎて叫ぶことすらできない。というか、蹲って呻いてる相手に質問攻めはやめて欲しい。どう見ても答えられる状態じゃないだろこれ。・・・なんかだんだん心配になってきた。本当に軍人として戦場に出て生き残れるのかなルカって。
「ぶ・・・じに見えるんですか貴様・・・。痛いに・・・決まって・・・いたい・・・。」
とりあえず言葉を絞り出してみたものの、頭を扉で強打したせいか、上手く話せない。けれど、ルカにはかえって状況がよく伝わったようで、あたふたと慌てふためいていた。
「あああ、本当にすまん!!医務室行くか!?いや行くよな!?そもそもレオン、歩けるか!?」
打ったのは頭だけど、立つのも難しそうだった。ただ、ふらつかないよう支えがあれば歩けそうだ。
「・・・肩、貸して下さい。」
「おう!!任せろ!」
そういうとルカは僕の腕をグイ、と引っ張って自分の肩に載せた。なんだか仲良しが肩を組んでるみたいな格好になってないかな、これ。まあでも、この際ご機嫌2人組みたいな見た目になるのは我慢しよう。
そのあと、なんだかんだ僕とルカはいつもの調子に戻っていた。これからはもう意地張らないように気をつけよう。・・・いい友人を持てて、本当に僕は幸せだ。きっと、これは『幸せ』なんだ。そうだよね、アンナ?