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襲撃

「そなたらか、待っておったぞ何か掴んだのだな?」


「はい、陛下はクーラという少女をご存知でしょうか?」


「何故そのようなことを聞く、その少女が何か関係あるのか?」


「それは陛下の返答次第です」


「ふむ、どうやらそなたらには隠せぬようだな、知っておるクーラは余の双子の姉妹であるが、それがどうかしたのか?」


「彼女を利用してクーデターを起こそうとしようとしている者がおります」


「それはあり得ぬ、この事を知るのはごく一部の人間だけ、ましてやクーラは権力など持たぬ一般人であるぞ?」


「昨夜クーラ様は何者かに連れ去られた可能性が高いです」


「なんだと!?そなたらクーラに目星をつけていながらみすみす連れ去られたというのか」


「恐れながら、私達が監視をしようと思っていた矢先突如姿を消したのでございます、それに今はクーラ様を探すのが先かと」


「うむ、そなたらの言う通りだ。すまぬつい当たってしまった。誰かおらぬか」


「はっここに」


「すぐにクーラという少女を探して保護せよ」


「はっかしこまりました」


「やはりという顔つきだな、そうだクーラは余の姉なのだ。しかし、母上が早くに亡くなられ後継者として母上の血を色濃く受け継いだ余が女王となり、クーラは村に養子に出されたと聞いておる」


「聞いただけということは、会ったことはないのですか?」


「うむ、何も知らない方がクーラのためだからな、だが何者かがそれを利用しようとしているのならば許せぬ、そなたらも協力してほしい」


「分かりました、すぐに近辺を探して見ましょう」


「頼むぞ」


その時だった、一人の兵が血相を変えて飛び込んできた。


「た、大変です!」


「何事だ」


「魔物が、魔物の軍勢がこちらに向かってきております」


「なんだと!?…こんなときに限ってか」


「どうかされたのですか?」


「陸軍大将ジーヴァと総大将ゼルは遠征に出ていておらぬのだ、ビスタネットも近隣の海域に出ておる」


「そんな」


「心配いらぬ、トワイトはおるか!」


「はっこちらに」


「魔法兵団隊長のトワイト様なのです」


「これより魔物の軍勢を迎え撃つ、余も出るぞ」


「陛下は城で待機されるのがよろしいかと」


「それはできぬ、やつらの狙いは恐らく余じゃここにいては関係のない民が犠牲になる」


「かしこまりました、すぐに出撃いたします」


「陛下、私たちも戦うのです」


「うむ、頼むぞ」


町のゲートまで来たところで足を止める。見ると人形のようなものがぞろぞろとこちらへ向かってきている。


「魔装部隊前へ」


トワイトの合図と共に兵達が一歩前へ出ると魔方陣が展開する。


「魔弾、撃てー!」


兵が達から放たれた魔法は魔物の群れに直撃するが、それをものともせず押し寄せてくる。


「まずいですね、このままでは押さえきれません」


「町に魔物を入れてはならぬ、ここでなんとしても食い止めるのだ」


すると魔物の群れの中からフードを被った人影が俺たちの前に姿を表した。


「お前がこの魔物の親玉か」


「……」


「余の国を襲撃するとはいい度胸だ、だが民達には手出しはさせぬぞ」


リーネは魔方陣を展開すると地面から蔦が伸びフード姿の手を封じ、さらに足元を土の塊が覆い完全に動きを封じた。


「どうだ、観念するのだな」


するとフード姿の者も魔方陣を展開すると同時に蔦を炎で焼ききり、土を水で取り去ると同時に物凄い殺気がこちらへ向けられると火玉が女王めがけて飛んでくる。すぐにトワイトが間に入り火玉を打ち消す。


「陛下お下がりくださいこの者は危険です。禍々しい魔力を感じます」


「トワイトさんは陛下を守ってください、私がやります」


俺は剣を取ると身構えた。

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