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新な旅

「あ、ご主人様お帰りなさい」


「ただいま、何処かに出掛けてたのか?」


「はい、お天気もいいので」


「ハルは外を歩き回るのが好きだな」


「もちろんです、ご主人様はいつもハルを置いてきぼりで出掛けてしまって、毎日お留守番してたんですから時間があるときにあちこち歩いて回ってもバチは当たらないです」


きっと猫だったときのことを言っているのだろう、確かにあの四畳の狭い空間に毎日いたら外にもでたくなるか。


「だけど、事故にだけは気を付けてよ」


「はい…」


しまったな、やけのしんみりしてしまった。


「ところで、その荷物は何か買ってきたの?」


「はい、明日出発と言うことだったので色々と準備しておきました」


そうか、明日か洞窟の調査でどっと疲れたけどその疲れもすっかりとれた。欲を言えばもう少し滞在してたかったけど、あんまりのんびりとしてられないしな。


「今日は早く寝よう」


明日、早朝に出るために今日は早く寝る事にした。


「ご主人様」


うとうとと眠りかけた時ハルの声が聞こえてくる。


「どうした?」


「ご主人様は私のことを恨んだりしてませんか?」


「俺がハルを?そんなわけないじゃないか」


「だって、私のせいでご主人様は死んでしまってこんなことに…、私をあの時拾わなかったら…」


「それは違うよ、俺がそうしたかったからハルを助けにいったんだ。ハルのせいじゃない、それにハルがいなかったらハルナさんとも仲良くなってないだろうしね、それに今はこうして二人共生きている。ハルがいなかったら俺はずっとあの部屋にこもったままだった。ハルは俺をあの部屋から出してくれたんだ、感謝はしても恨んだりすることは決してないよ」


「はい…」


隣のベッドからはすすり泣く声が聞こえてくる。


ベッドから出るとハルの頭を撫でてやる。


「お休みハル」


やがてすすり泣く声は寝息へと変わった。


~次の日~


「おはようございます、これから出られるのですね」


「はい、色々とお世話になりました」


「また、近くに来たときはよってほしいのです」


「ああ、必ず」


「何をいっているのですかミナ、あなたも一緒に行くのですよ」


「え、えええぇぇぇ」


「き、聞いてないのです姉様」


「ええ、今言いましたから」


「そんな急に言われても困るのです、それに私には巫女としての役目が」


「それは私に任せておけば大丈夫です、それとも私では不安ですか?」


「とんでもないのです、姉様がいればなにも問題はないのです、でも…」


「あなたにはもっと世界のことを知ってもらいたいのです。この小さな籠の中にいるのではなく、外に出て色々と経験をつんでほしい」


「姉様…、分かったのです」


「流石私の自慢の妹だわ」


キアラはミナをぎゅっと抱きしめ頬擦りする。


「あ、姉様恥ずかしいのです」


「それに寂しくなったらもう一人の姉様がいるから心配ありませんよ」


笑顔のキアラと目があった。


「あ、あはは」


「それが一番心配なのです」


心配の種みたいに言われるのは納得いかない。だが、ミナもどことなく嬉しそうに見える。


「少し準備をしてくるので、待ってて欲しいのです」


そう言うとミナはとことこと走っていった。


「アキラさん、ミナを頼みましたよ私の一番の宝物あなたに預けます」


「そう言われるとプレッシャーかかるな」


「うふふ、それとあの子はさみしがり屋だからちゃんと構ってあげて下さいね」


「ミナってさみしがり屋だったのか、あまりそうは見えないけど」


「小さい頃は姉様姉様と、いつも後ろをついて回って離れようとしなかったのですよ、夜は時々私のベッドに潜り込んだりしてきますし」


「へぇ、ミナがね」


「お待たせしたのです、二人で何を話しているのですか?」


「何でもありません」


「そうそう何でもないよ」


「二人して怪しいのです」


「それよりもう出よう明日のお祭りまでに着かないといけないし」


「では姉様行ってくるのです、きっと立派な巫女になって戻ってくるのですよ」


「はい、期待していますよ」


キアラに手を降ると町を出た。

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