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休息2

「あ、お姉ちゃん達!」


依頼主であるテレサが向こうから駆け寄ってくる。


「はい、チョコちゃん見つけてきたよ」


ハルは抱えていた黒猫をテレサに手渡す。


「ありがとうお姉ちゃん、これ依頼達成のお金」


「お金はいいよ特になにもしてないし、町外れを歩いているのを見つけただけだしね」


お金はあの密猟者を捕まえた報酬でいくらかもらえたし、なによりこんな小さい子供からお金は受け取れない、ハルはも目配せで理解したらしい。


「うん、これはテレサちゃんがもってて」


「でも…」


「それより、これからもチョコちゃんを可愛がってあげてね」


「うん、ありがとう」


にゃー


「チョコちゃんもありがとうって言ってますご主人様」


最初はつまらなさそうな依頼だったが、わりと暇潰しになったな。それにどんな依頼にせよ人助けをするのは気持ちがいいな。


テレサと別れると神社へと戻る。いつの間にか日もくれて夜になっていた。


とにかく風呂だ、しばらくしたら出発するのだからもうこんな贅沢な風呂のは入れないかもしれない、今のうちに満喫しておくに越したことはないだろう。


「はぁー」


気持ちよすぎてついそんなため息が出てしまう。


「うふふ、気持ち良さそうですね」


気づくと横にキアラがいた、いつの間に入ってたんだ全然気づかなかった。


「今のうちに入っておかないと、これから先入れるかわからないし」


「天然の温泉があるのはこのエルフ領でも珍しいですからね」


「これからいくアモール王国だったっけ?そこはここよりも大きな町で、色々な店なんかもあるんだろう?」


「はい、町の大きさはこの町の約二倍程で、各国から集まった選りすぐりの品物もあるはずです」


「町を歩いて回るのも楽しそうだな」


「そうそう、女王様には紹介状を書いておきますので一度会われてみては?」


「でもこの顔でいったらどこかでばれるんじゃ」


「大丈夫です、私の妹ということにしておきますから、あなたはキアラではなくアキラそういうことにしておけば、別に何も隠すことはないでしょう」


「ありがとう、キアラはなんで私なんかにそんなに色々面倒を見てくれるの?確かに一時は意識を共有した中だけど、自分のコピーみたいな人がいたらかなり怪しいと思うんだけど」


「アキラさんがそれを言いますか」


キアラはクスクスと笑いながら話を続けた。


「そうですね、意識を共有してアキラさんの記憶や感情を直接感じたのもありますが、うまく言葉では言い表せませんが何か強い意思のようなものを感じたのです。この方なら私の体であっても悪い使い方はしない、正しい道を歩んでもしかしたらこの世界を変えることが出来るのではないかと、この世界は今でこそ停戦状態ですが、魔族、竜族、エルフ、そしてヒューマンがそれぞれにらみあっていていつまた戦争になるか分かりません、そしてこの四種族がわかり会える日は来ないでしょう、しかしあなたなら何かこの世界に変革をもたらしてくれるのではないかとそう感じたのです」


もしかしたらキアラは俺がこの世界の住人ではないことが分かっているのかもしれない、まぁ異世界から来ましたなんて言っても信じてもらえないだろうけど。


「やれるか分からないけど、やってみるしかないそれが私とハルの目標だからね」


「期待していますよ」


キアラはニコッと笑うと風呂場を出ていった。


元の場所に戻るにはこの世界で名声を手にいれろとかいってたよな、四つの種族を一つに…、そこに元の世界へ戻るための鍵が隠されてるかもしれないな。

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