休息2
「すみませんご主人様無理に食べさせてまい、あそこまで嫌いだったとは思いませんでした」
「いや、いいんだハルせっかく作ってもらったんだから文句は言えないよ」
キアラの体になったのだからなんとかいけると思ったが、どうやら味覚は変わらないらしい。
「それに、ハルの料理は本当に美味しかったし、また作ってくれよ」
「はい♪今度ご主人様の好きなものを教えてください」
好きなものか、ぱっと思い浮かばないなそれにこの世界に同じものがあるかも分からんしな。
「今日はもう寝ようお腹もいっぱいになって眠たくなってきたよ」
「あの、ご主人様」
「どうした?」
「その、今日は一緒に寝てもいいですか?」
全く甘えん坊だな、そういや猫の時もよく布団に潜り込んできたっけかな。
「あぁ、構わないよ」
ハルは嬉しそうにベッドに潜り込むとすぐに二人とも眠りについた。
~次の日の午前~
うーん暇だ、前は起きるのが苦手で昼まで寝てるなんてことはよくあったが、最近は午前中には目が覚めてしまう、よってすることも特になく朝から暇なのだ。
部屋でゴロゴロしていてもつまらないな、外にでも行くか。
「あ、ご主人様私も行きます」
それにしてもこの神社広いな、立派な庭までついていておまけに天然の温泉まであるなんて、神社というより旅館だな。
「あら、アキラさん、ハルさん何処かお出かけですか?」
「ああ、暇だから町をぶらぶらしようかなって」
「キアラさんも一緒にどうですか?」
「私はやることがありますので、お二人で楽しんできてください、そうだ冒険者ギルドにいってみてはどうですか?そこで依頼を受ければ冒険の資金も少しは稼げるかもしれませんよ?それにこの町のギルドは、エルフ以外にも色々な人が集まるので珍しい情報も手に入るかもしれません」
珍しい情報か、確かに俺はまだこの世界のことをよく知らない、行ってみる価値はあるな。
「分かったそこにいってみるよ、ありがとう」
「はい、では私はこれで」
冒険者ギルドか、暇潰しには良さそうだ。
「ニコ、場所は分かるか?」
「イエスマスター、案内を開始します」
ニコの案内で建物の中へ入ると中には多くの人で賑わっていた。
「わー、凄いですねご主人様」
「おい嬢ちゃん達、あんた達も冒険者かい?まぁあんたみたいなのにはせいぜい迷子の捜索がお似合いかガハハハ」
なんだこいつは、見た感じ頭も筋肉でできてそうな人間だがいきなり人をバカにしやがって、こう見えても多分俺の方が年上なんだからもっと敬意をもってはな…、いかんミナの口癖が移ってしまった。ミナが年下扱いされて怒るのもわかる気がする。
「ご主人様をバカにするのは許せませんよ!こう見えてもご主人様はとってもお強いんですから」
こう見えてもは余計だぞハル。
「どう見てもひょろひょろのエルフの女じゃねえか、ちょっと力を入れただけでペシャンコになりそうだぜガハハハ」
「むー、ご主人様はあのミドレイユ洞窟の一番奥にいる魔物も退治したんですから!」
「おいおい、嘘はいかねぇぜミドレイユ洞窟っていや凶悪な魔物が住み着いていて腕のたつ冒険者も滅多に近寄らねえ場所だぜ?そこのボスをこんな小娘が倒せるものかよ、なぁ皆」
周りからは他の冒険者達の笑い声が聞こえる。ハルの言っていることは本当だが、信じるものはいないだろう。
「本当なんですよ!」
「ハルもういい行こう」
「でも、ご主人様ハルは嘘を言っていないのに」
「いいんだ、ここでそれを信じる輩はいないしそれにここで言い争ってもなんの意味もない、私たちの目的はここで言い争う事じゃないでしょ?」
「分かりました」
ハルの手を引くとその場から足早に去ることにした。受付に着くと何か依頼はないか確認してみる。
「そうですね、今ある依頼はこちらだけになります」
見ると、迷子の猫を見つけてきてほしいというものだった。
「おいおい、これじゃほんとに迷子の捜索やらされることになっちゃうよ、他にないのか?」
「申し訳ありません、只今他にまわせる依頼はそちらしかないんです」
どうしたものか報償金も高くないし。
「ご主人様やりましょう、迷子の猫をほってはおけません」
そうだな、とりあえず話だけでも聞いてみるか。
「その依頼受けるよ」
「分かりました、ではこちらの住所に依頼主がいますので詳しい内容は依頼主にお聞きください」




