魔法少女の私、悪魔との戦い
その異様な姿に一瞬ここに来たことに後悔する。
しかし、今さら引き返せはしない。
「ニコ、奴を解析」
「了解、対象を解析中……」
イービルデビル 種族 魔物
性別 不明
筋力 B
瞬発 C+
耐久 C+
魔力 C+
幸運 E
潜在能力 B
ニコの解析結果を聞く限り間違いなく強い、少なくともここにいる誰よりも。おまけに、魔力値C+ということは、俺と同等の魔法を使えると言うこと。
奴もこちらに気づいたらしい、長い手で体を起こすとこちらに振り向き立ち上がった。
長い腕、鋭い爪、一目の赤い目玉、全身緑色をしておりまさに悪魔と呼ぶにふさわしい姿をしている。
剣を抜き臨戦態勢に入ると同時に魔物は長い腕を使い大きく跳躍した。
そのまま長い腕を俺めがけて振り下ろす。受け止めることは不可能、すぐに回避に移る。
ドガァ!
激しい音をたてえぐれる地面がその威力を物語る。幸いなことにスピードはこちらの方が上、直撃さえ受けなければなんとかなるはず。
考える間もなく魔物は長い腕を伸ばしてくるが、それを剣で払いのける。
今度は剣を構え、こちらから切りかかる。長い手を交わしつつ魔物の腹部に切りかかった。
ガギィ
思い切り切りつけたはずだが手応えがない、まるで硬い岩を切りつけたかのような感覚。
力も防御も敵の方が上、剣での攻撃も効かないとなると魔法しかない。手を前に掲げると術式を構築する。
「奴を焼き尽くせ、アグニ!」
火珠は真っ直ぐ魔物に向かっていく、すると魔物も何やら唱え出した。
次の瞬間魔物が放ったブレスでアグニがかき消された。
俺が使えるなかで一番強い魔法が意図も簡単に返されたことにショックを隠せない。
「ヤルナニンゲン」
目の前の怪物が突然喋り出した。魔物は知性もなくただ暴れまわるだけの生き物だと思っていたが、どうやらこいつは違うようだ。
「キサマノヨウナ、イキノイイエモノハヒサシブリダ」
「オマエヲコロシ、ソノハラワタヲクラッテヤロウ!」
魔物は再び跳躍し、空中で魔弾を無数に放ってきた。一発一発の威力は凄まじく、地面に当たると同時に岩肌を削り取った。直撃すればひとたまりもないだろう。
一発二発三発とかわしていくが、こちらを追い込むように避けられる範囲が段々と狭まってくる。
「しまった!」
魔弾がせまる。逃げ場がない、とっさに魔剣で受け止める。
「んぎぎぎぎ!」
なんとか受け止めるが、その威力に押し潰される。
「アグニ!」
とっさに魔法を唱えると剣から炎が巻き上がり魔弾を打ち消した。安心したのもつかの間、魔物が腕をふるい追撃を仕掛けてくる。それを剣で受け止めるとそのまま魔物の皮を切り裂いた。
「グァァア!」




