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魔法少女の俺、武器屋にいく

さて、それじゃあ今日の本題に入ろうか。向かう先は武器屋、棒切れや鉄切れではまたあんな魔物が出たときに対処できない、魔法も一日に何発も打てるわけではなさそうだし。


「オッサン、武器をくれ!」


鍛冶屋のオヤジはこちらを振り向かず、ひたすらハンマーを打ち続けている。


あのオヤジわざと無視してるんじゃないだろうな。


「おい、オッサン!」


「なんだ、うるせぇな!またあんたか、帰った帰った」


「さっきから、呼んでただろ」


「あんまりちっこいから分かんなかったよ、がはは」


なんだと、オッサンのがちっこいくせに!

まぁそれは置いておこう、今ほしいのは武器だ。


「オッサン武器くれよ」


「ああ?文無しに用はねぇんだよ」


ふん、昨日までの俺とは違うのだよ。


「これで、いい武器をくれ」


俺は鼻で一瞬笑った後、ポケットから金色に光る硬貨を一枚取り出した。


「そいつぁ…おめぇさん、それどこから盗んできたんだ?」


「失敬な!俺が泥棒のような真似をするか!」


なんて失礼なオッサンだ…あれ?昨日ハルにも同じこといった気がする。ハルの方を見ると頬を膨らませてこちらを見ている。後で美味しいものでも買ってやろう。


「まぁいい、どんなのがほしいんだ」


「この棒切れじゃ、この先命がいくつあっても足りないし、かっこよくて強い剣がいい」


そういうと、鉄の棒をオヤジに返した。その棒をしげしげと見つめるオヤジ。


「む、おめぇさん、魔法を使ったな?」


なんで分かったんだ?魔法なんて単語は一回も使っていないのに。


「この棒はただの鉄の棒じゃねぇ、魔鉱石つって、魔法に反応してその性質を変えるものだ。」


オヤジが持っている鉄の棒をよく見ると鉄の棒だと思っていたものは、赤白く光っている。


「おめぇさん、名は?」


名前か、そういえば、こっちに来てから名前なんか使わなかったから考えたことがなかったな。まぁ、生きていた頃の名でいいか。


「明だ」


「あきら?変わった名だな」


「俺はドワーフのガングルフ、あんた見たところハーフエルフか」


え、俺ハーフエルフだったの?見た目ほぼ人間だったから分からなかった。確かに髪の毛が真っ白だったり瞳は蒼だったり、町の人たちとは少し違ってた気はしてたが。


「山の主もあんたが倒したらしいな、気に入った、ちょっと待ってな作ってやるよ」


「本当かオヤジ!」


鉄の棒だと思われていた魔鉱石を持って再びハンマーを打ち始めた。どうやら少し時間がかがりそうだ。


「オヤジ、また後で来るよ」


オヤジに返事はなかったが、俺はひとまずその場を後にした。

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