色々な陰謀
○次回は9月12日、11時に予約投稿しました。
◎PCやスマホで疲れた目を良くする方法
・この方法は、マルマルが一番効果があった方法なので、試してみて下さい。
①タオルを水に濡らして絞り、ビニール袋にタオルを入れて電子レンジで温めます。
②時間は10秒~15秒くらいでビニール袋を取り出します。
③熱いタオルを目の上に置きます。
※注意する事
・電子レンジで、自動運転にすると時間がかけ過ぎて、
タオルが物凄く熱くなるので、小まめに電子レンジを開けて確認して下さい。
・温める時間は、自分が丁度良いと思った時間で行って下さい。
・袋は、コンビニの袋でも大丈夫です。
「ビジ。今までありがとう。」
布団に寝ている弱った男が、小さな声で言った。
「旦那様。元気を出して下さい。」
「私はもう駄目だ。心残りはビジを一人にしてしまう事だ。」
「体を直して、旦那様の好きな所に行きましょう。」
「愛しているよ。ビジ。」
「私もです。旦那様。」
男は笑みを浮かべて息を引き取った。
ビジは葬式を行った後、近所の人に挨拶をしていた。
「残念だね~。仲の良い夫婦だったのに。」
「ハイ。」
涙を堪えて悲しい表情を見せるビジだった。
「これから、どうすんだい?」
「旦那様がいなくなったので、お店をたたんで実家に帰ります。」
「そうかい。悲しくなるね~。」
「そうですね。」
「じゃ。これを持って行きなさい。」
近所の人から、おにぎりを貰った。
「ありがとうございます。それでは」
近所の人に一礼をして実家に向かった。
実家に帰ったビジは、奥の部屋に入った。
「今、帰りました。」
「うむ。」
懐から、手形を男に渡した。
「お店にあったお金と、お店を売ったお金です。」
「おお! これだけ貯め込んでいたのだ。」
男は、手形の金額を見るなり、嬉しそうな表情になった。
「次はどの男を攻略すれば良いですか?」
無表情で聞いた。
「まぁまぁ。そう慌てるな。今回の任務はどうだった?」
「近所の連中に良い夫婦を演じるのに疲れました。」
「そうかそうか。情は移らなかったのか?サクラ?」
「まさか。情が移っていれば、毒殺などしません。」
サクラはほほ笑んだ。
「怖い女よの~。ふぉふぉふぉ」
「それで、次の任務は?」
「資金は、ある程度確保したので、次は重臣である関純の息子を落とせ。」
「なぜ関純の息子なのですか?重臣の息子なら他にもいるのではないですか?」
「関純が中立派の代表だからだ。主戦派と保守派の力が拮抗している今、
中立派がカギを握っている。つまり、中立派の決定が、冀州の決定になる。」
「なるほど。息子から貴重な情報を聞き出したり、関純を暗殺して息子が当主になれば、こちらの思惑道理に動かす事が出来る訳ですね。」
「そうだ。さて、ここで1つ問題がある。関純の息子が3人いる事だ。
誰を落とす?」
「3人の情報を?」
「まず、長男は、性格的に豪快で単純。好きな物と嫌いな物がはっきりしている。能力的には、戦闘をするのが得意。側室が6人もいる。」
「次に、次男は、性格的に穏やか。本を読むのが好きな人物。
能力的には、文官タイプ。恋愛に対しては奥手で、正室が1人いるだけだ。」
「最後に、三男は、性格的に前向きだが、運が悪い。
能力的には、ケンカを良くするので、戦闘は得意。結婚はしていないが、イケメンなので女が寄ってくる。」
「なるほど。では自分の目で確かめてから、絞り込んでも良いでしょうか?」
「解った。お前に任す。」
「ハ。失礼します。」
サクラは自分の部屋に戻って、近所の人から貰ったおにぎりを畳に投げつけた。
「なんだあのババァ。親切の押し売りか~。」
足でおにぎりを踏みつけた。
「それに何が、愛しているだ。気持ち悪い。」
「お前なんかこうだ。こうだ。こうだ。ハアハッハハハ。」
この後1時間ぐらい、狂ったように、愚痴やおにぎりを踏み続けた。
「ハァ。ハァ。あ~スッキリした。」
ストレス発散した顔になって、良い顔になった。
そして、手を叩いた。
「誰かおらぬか。」
「ハイ。サクラ様」
「これを片付けろ。私は風呂に入るからそれまでに、綺麗にしておけ。」
「かしこまりました。」
「さて、どの男にしようかしら。」
サクラは、微笑んだ。
「辛評様。大変です。」
部下がお慌てで、部屋の中に走って来た。
「どうした。」
「呂将軍がお金の流れを調べています。」
「何だと。」
テーブルをドンと叩いて、激怒した。
「あのお金は、一生懸命に横領して集めた金だ。
どうしよう。調べられてしまったら、私が捕まってしまう。」
頭を抱えた。
「呂将軍を始末しますか?」
「ばかもん。どうやってヤルんだ。戦いの専門なんだぞ。」
「では、どうしますか?」
「何か弱みとかないのか?」
「う~ん。調べてみないと解りませんが、誠実で、優れた武力もあり、
辛評様と違って、人望がある方ですからね。難しいと思います。」
「お前、今、私の悪口を言っていなかったか?」
「言ってませんよ。そんな事より、早く手を打たないと。」
部下は、怒られそうになったので、必死に話題を変えた。
「ないなら作れば良い。死んで貰うぞ。呂将軍。」
辛評は、無表情に言い放った。
二人の男が道を歩いていた。
「兄貴。」
「何だ弟よ。」
「今回の作戦は何だい?」
「フフフ。良く聞いてくれた弟よ。これよ。」
懐から、小さな容器を取り出した。
「何だこれは?」
「これは、惚れ薬だ。」
「ハァーーーーーーーーーーーー」
「バカ。声が大き過ぎる。」
必死に弟の口を抑えて、キョロキョロ辺りを見渡した。
「だって。兄貴。そんな物が売っているのか?騙されたんじゃ?」
「バカ。俺に限って騙されるか」
不審そうに見る弟だった。
兄貴は、弟の目線を無視するように、話を続けた。
そして、3つある内の1つのおはぎを取り出して、惚れ薬を入れた。
「これで良し。あとはチノンちゃんに食べて貰うだけだなぁ。」
「大丈夫かなぁ。」
二人は、目的のお店にやってきた。
「あ、チノンちゃん。おはよう。」
「おはようございます。李さん。」
(そう。俺の兄貴は、チノンちゃん目当てに、お店に通っていたのだ。
仲良くなるために、何度通った事か。ふぅ~(-_-;))
「今日はね。いつも美味しい物を売ってくれるお礼に、お土産を持って来たんだ。」
「お気持ちだけで結構ですよ。李さん。」
嬉しそうな顔で言うチノンちゃんだった。
弟は、チラリと兄貴をみるとデレデレの顔になって嬉しそうだった。
「せっかく買って来たから、食べてみてよ。」
兄貴は、お土産をほどいて、チノンちゃんの所に持っていった。
「まぁ。おはぎだ。美味しそう。」
「でしょ?美味しいと評判の店で買って来たんだ。
さぁ。真ん中のおはぎを食べてみてよ。」
惚れ薬が入っているおはぎを進めた。
「じゃ。1つだけ頂きますね。」
真ん中のおはぎを手に取ってた。
(そうそう。食べろ、食べろ)
ゆっくり、口に運んでいる。
(よし。よし。よし。もう少し。)
口を開けた。
(来た~~~~~~。これでチノンちゃんは俺の物だ。)
「チノン。ちょっと来てくれる。」
「は~い。ごめんなさいね。李さん。後で食べるんで。」
そう言って、店の中に消えて行った。
(え~~~~~~。そこまで言って食べないのかい。( ゜Д゜)/)
兄貴は、目を大きく見開いた。
「じゃ。私が食べてあげる。」
隣にいた40代くらいのおばちゃんが、惚れ薬が入ったおはぎをパクっと食べた。
(え~~~~~~~~~~~~~。(T_T))
兄貴は、放心状態になっておばちゃんを見つめた。
「男の人から、こんな物を貰う事久しぶりだわ。」
急に色目を使って来た。
(ひ~~~~~~~~)
「主人が戦争で死んじゃって、寂しいんだよね。」
じっと、見つめた。
「そ、そうなんですか。じゃ。僕たちはこれで。」
お店をソソクサと出て行った。
「もう~。恥ずかしがり屋さんなんだから。」
おばちゃんは、頬を赤くした。
李兄弟は、無意識の内にダッシュをしていた。
「ハァ。ハァ。何だったんだ。あれは?」
「ハァ。ハァ。決まっているだろ。兄貴に気があるんだよ。」
「俺に?」
「うん。」
「いや、違う。お前だ」
「いやいや。兄貴の方を見てたじゃないか。」
「あれは錯覚だ。お前の方を向いたんだ。」
「兄貴だ。」
「お前だ。」
この後、李兄弟の口喧嘩が1時間続いた。
果たして、恋の行方はどうなでしょう。
◎名言集
◆孫正義(ソフトバンクグループの創業者)
「怒るのは自分の知恵の足りなさを認めるようなものです。」