九十八話
虹に縁取られた空に浮かぶ壮大な鏡。
鏡からキラキラと雪のように光の粒が降り注ぎ始める。
地上の人々は空を見上げ、光の粒が降り注ぐ市街地ではパニックも起こらず、穏やかな時間が過ぎる。
ケガや病気の人は何もなかったように起き上がり、家族に微笑みかける。
失われた手足は光の粒が、その形を変え新たな肉の体を作り出し、それを体験した人々は歓喜の声をあげた。
・・・・接続強化 ゴッドフィールド展開中!
別の管制の声もする。
・・・・現地生命体より打診あり。マニュアル1200424に従いAIにて各個対応中
・・・・複数の飛翔、当地区へ接近中・接触まで5min∓20sec
・・・・転送装置作動、完了次第転送を開始します。
・・・・降下準備 よろし?
「 神様聞こえますか? これより失われた記憶を再転送します 」
「 楽な体勢でおまちください 」
首も痛くなってきたので、馬場さんと近くのベンチに腰掛けると、鏡の向こうから光の筋が二人を包む。
オーバーテクノロジーです・・・クアキダ人 すごい。
次回作、ゴブリンは人になるの夢をみる
スマホで見るには少し長めの一話5000文字前後のものです。
9月1日予約投稿、良ければ見て下さい。




