九十三話
今日の面接は、たぶん上手くいったと思う・・・・
・・・・上手くいったはず。
・・・・上手く行ってるといいな・・・・
横にいる彼女の表情も僕と同じ心境のようだ・・・・
同じ会社の同期に成るかもしれない彼女に勇気を振り絞り、ライン&アドレス交換を申し入れる。
「 ん? は、はい 交換しましょ! 」
・・・・少し涙目になっている。
彼女も知り合いのいない環境で、心細かったようだ。
僕と同じ、他県からの就職活動。
彼女はタウン情報誌で、食べたてみたいレストランのメニューをチェックしていて、僕もお伴する。
・・・・何を食べたかおぼえてない。
でも、とても楽しかった。
思わず奢ってしまった。
僕は、助けてくれたお礼と言って、無理やり見栄を張る。
・・・・お財布には厳しい出費だったけど。
けど、いい!
うん、全然構わない!
だって、次に、また会う約束も出来たから。
・・・・彼氏いる?とか聞けなかったけど・・・・
・・・・ドキドキが止まらない熱中症の僕には関係ない!
新幹線のホーム 彼女の帰郷する姿を最後まで見送り、僕は明るい町中の夜空を眺めていた。




