九十二話
次の面接は15:00・・・・運命の悪戯か、彼女は同じ会社の面接を受けるようだ。
しかもその後も、2社ほど僕と同じ会社で同じ時間帯。
彼女と僕は、面接予定の会社の近くの公園で涼みながら、少し遅めの昼食を取っていた。
「 そうなの? 私も教職の教育実習があって、就職活動無理かと思ってたけど・・・・ 」
「 何とかなりそうな企業ってどうしても偏るでしょ? 」
「 加賀さんも教職とったてたの? 」
彼女が僕を、加賀と呼ぶ・・・・そう僕の名は加賀で間違いないけど、久々に呼ばれた気がする。
昨日も、僕は同じゼミの奴らと情報交換してたはずなんだけど、すごく昔の様な気がする。
そして、彼女が頬張るコンビニのサンドイッチが、小さな唇の中に消えて行くのをドキドキしながら見ている。
何故だか彼女を始めて見た気がしない・・・・
母さんに似てる? なんて絶対ない・・・・
身長が低く華奢で胸が大きくて・・・・頭がとてもちっさく見える。
セーラー服なんか着ると絶対補導されそうな彼女。
母は・・・・ビア樽?電柱?で豪快な大阪のオカン的な人物で、カバンからすぐに飴ちゃんを出す。
男の子は母の面影を異性に求める・・・・何かのHowTo本に載ってた気がするけど・・・・
このドキドキはそんなんじゃない・・・・はず。
・・・・
・・・
・・
僕はまだ熱中症です。きっと・・・・
エンディングまで、あと数話?
100話まで持つのか?!
作者は違った意味でドキドキ・・・・




