九十話
いつまでも話していたいけど、なんだか終わりが近づいている気がする。
「 そうね、楽しい時間ってすぐに終わるものなのね 」
「 そうですね 」
「 まだ、疑問に思ってる?感じてる? それも解決しておくわね 」
「 あなたを代行にした神様が ダンゴ虫って言い切った事 気にしてるでしょ? 」
「 ・・・・はい 」
「 それはあながち嘘ではないのよ、もう解ってるでしょ? 」
「 はい、気持ちの問題です 」
「 そうね・・・・ 」
「 けど、あなたもそうしてるのだから、気に病むことはないわ 」
「 あなたが人だったころ あなたの体の中でも普通に起きてる事なのだから 」
「 あなたの細胞が一日に何個死滅して、何個生まれて・・・・そんなの気にしてたら生きれないわ 」 「 神様はいわば臓器のような物 」
「 そこで対処できなければ、さらにその上ってね 」
「 だめなら丸ごとダメになる 」
「 ただ出来ることが格段に多いいから、大抵なんとかなっちゃう 」
「 さらにその上なら、もっといろいろ・・・・だから、ほとんと何もせずに見守る 」
「 人の体でいうと 自然治癒に任せるって感じかな 」
「 それでも何とかなるの 」
「 えっと違うかな、外科的治療をするともっと悪化することが多いから、それに任せるの 」
「 だって、そうしないと多様性に富んだ種が生まれないから 」
「 たまにイレギュラーもあるけどね ♡ 」
「 だから たのしいのよ♪ 」
「 さて、たのしいけれど私があなただけに構ってるだけでもいろいろ歪んじゃうから・・・・ 」
「 そろそろ終わりかな、励みなさい 気が向いたらまた構って あ げ る ♡ 」
白い世界が光を失い、照明が落とされていくように次第に暗く・・・・暗く・・・・
僕の意識も遠くなっていく。




