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神代行の僕が見守る人類はダンゴ虫  作者: ねむねむぴよ
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八十一話

投下!

 「神様のおわす空間座標、捕捉しました!」


 クアダキ人の優秀な化学班が新たな技術を駆使し、神代行の通信記録からその座標を特定して行く。


 「第2759001異次元宇宙:座標23321・00459・45881 誤差5光年」

 「光量子電算機内、仮想反射ビーコン設置完了・トレース開始します!!」


 異次元宇宙:電脳世界に幾つかの宇宙のモデルを作り出し観測・予想値より時間軸と時空線を紐解いて行く。


 「5光年とはかなりの我々にとっては誤差の範囲としても良いだろう」


 宇宙生物クロノス:前に戦った宇宙生物の親玉だ。

 ガス惑星を餌にしていた子供と違い恒星に取り付きそのエネルギーを寄ってたかって吸い尽くす。

 当然その光も遮られ、その恒星系は太陽風から守られることなく死に絶えてゆく。


 クアダキ人は幾つかのガス惑星を持ってきて人為的に浮遊恒星を作りだした。

 それを餌にクロノスを捕まえることに成功したクアダキ人は、空間を歪めるほどの重力震発生器官を作動させ、時空間座標が0.98程ズレた神代行のいる世界に時空通信を成功させたのだ。


 重力震を連続使用させられた宇宙生物はその器官の消耗により次第に弱り、自己崩壊し始めている。


 「クロノス級の個体は現在何体まで所在を捕捉できているか?」


 「サー、現銀河にあと1体、周辺200万光年に5体まで、随時トレースしています」


 「5体全てを拿捕、同時に3体使用しワームホールより(シード)を該当時空に射出する」

 「各員、これは我々の宇宙を維持すると共に、われわれの神の元へ向かう為の偉大な一歩である」

 「我が種族の一念はここに極まれり!」


 「「「「オォー!!!」」」


 クアダキ人の士気は、先の通信時に極限に達しており、その緊張感は張り詰めた鋼線のように強固な意志に裏打ちされたものだった。


 この宇宙の銀河神・宇宙神も彼らをただ漠然と見守っているかに見えたが・・・・


 「えっと、こちらM259銀河神です、S29銀河神さんいてますか?」


 S29銀河神が光る御姿でなにかごそごそしている。


 「あ・・あった、あった・・・「もしもし?いてますよ」」


 「こっちの銀河にいる虫型星人が宇宙に穴開けそうだけど、そっちの宇宙生命体はどうですか?」


 「あぁ、こっちのは景気良く恒星食べてますよ、あと500億年くらいで無敵っぽくなりそうですよ」


 「S29さんとこは、これでお役御免?」


 「さいですな、それより虫人が面白そうな感じなんでどんなになるか・・・・いや・・・・」

 「ちょっと宇宙生物にチャチャいれて面白くしてみよかw」


 「私も一枚噛んでもいいですかねぇ?」


 「宇宙神さんは静観みたいだから、気に入らんかったらなんか言ってくるんちゃうかいな」


 「じゃ、その線でw」


 「はいはい!では良しなになぁ」


 宇宙大戦争:宇宙生物クロノス改VSクアダキ人!!


 ・・・・


 ・・・


 ・・


 遥か遠い異世界の宇宙で試練の幕が静かに切って落とされた。

 ・・・・の話は、また気が向いたときに・・・・続く。


 


 

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