八十話
本日はこれまで 投下します。
サミエルは、基地から付いてきた人々にこの地が祝福されたことを伝えている。
長旅が厳しい高齢の者、小さな子供を抱えた女性など約300名ほどが、部下の一人と残ることに成ったと報告してきた。
建物を建てるほどの木材があるわけではないので、石で組んだ小屋を共同作業で作り始める様子を眺めながら、この地を去ることにした。
「ジョン様、次はどこへ行かれるのですが?」ベスが憧憬の眼差しで僕を見ている。
・・・・なんか扱いが変わってきた?
「う~ん、少し遠いけどまだ科学技術を駆使して頑張ってる人の所に行こうかと思ってるけど?」
「はい・・・・まだ付いていってもよいですか?」
僕の後ろにはカミーユが、僕の裾を握って次はどこ?みたいな感じでピョンピョン跳ねながらベスを見ている。
「僕が長居するのは良くないから、そろそろ行こうか」
「「「はい」」」 サミエル・カミーユ・ベスが僕の独り言が聞こえたみたいで、返事を返す。
「あぁ!!ジョン様まってぇ~!!」 シンプソンさんと他の元兵士が、僕の方へ、まだ元気な一般人を連れて速足で合流する。
次は海岸沿いを移動しようかな・・・・




