七十四話
投下します!
ゲートに向かう道路の両サイドには、瓦礫が山積みされ堆く視界を遮る。瓦礫は車や建物の残骸、そこらのごみを寄せて積んだもの、それを吹き飛ばしたのだからいろいろ飛んでくる。
自動車のドアや鉄筋むき出しのコンクリート、まともに当たれば死んじゃいますよ。
・・・・いやまともに当たってるか。
しかも、上に吹き上がった瓦礫がバラバラ霰のように降り注ぎ、最初に吹き飛んだ服のあとコンクリートの粒子が僕をコーティングする。
コンクレート製のマッパの僕の立像、出来上がり(泣)こんな感じは、これで2回目・・・・
あぁ・・・?!
ブーブーブー
「?!スマホなってる???誰からだろう・・・・あ!!クアダキ人さんからだ!!!」
もう連絡とれないかとあきらめてたんだけど、TELしてきたよ・・・なんかウルってくる。
で、現状は・・・・!?戦車出てきた。
ドーーーン!!!
水平発射の主砲が僕の側頭部に直撃!!
ドゴン!
不意だったので思わずつんのめる、スリッパでいからいっぱい叩かれた感じ。
当たった砲弾は、くの字にまがってクルクル回りながら明後日方向に飛んでいく。
で、落ちた辺りからドーーンっと炸裂音。
「あぁ・・・スマホ取れないからちょっとまってて・・・って」
・・・・ピ
「もしもし?僕ですが、クアダキ人さん?」
電話の向こうで大歓声が聞こえる。ウォ!!神様に繋がった!!ヤッタ!!みないな歓声と泣き声が入り混じってる。
次弾・次次弾が続けざまに着弾・・・・今それどころじゃないって。
飛んでくるのが解ってるから、別によけなくても何とかなるもので・・・・
信管が反応するよりも早くべロッと裏返る砲弾信管だけが パシュ って弾ける。
砲弾は鉄でできた、つばのクルクル捲れた、メキシコのお土産の帽子みたいな形になる。
足元で、グワァン~ワ~ン~ワ~ン と 重い鉄の蓋(マンホールほど重くないなんじの)が回りながら音を立てているような低いマリンバ音を立てている。
ドン・ドン・ドン 一定間隔で大砲を撃ち続けてきているが、僕の気持ちは別の所です。
「えっと、ちょっと騒がしいところにいるから大きな声で言ってね」
「やはり神様は生きて居られたのですね!!いくら探しても見つからず途方に暮れていました」
「この連絡方法も多大なエネルギーを消費しますが、神様のお側に我々は侍ろうと考えております」
「今はこの短い時間しかお話しできませんが、近いうちに必ず・・・必ずやお側に・・・・!!」
最後の方はもう泣き声になって何を言っているのか解らない感じ・・・・でも慕ってくれるのはうれしいかも。
ゴッドブレイン!
あぁ・・・・クアダキ人さん達、めちゃめちゃ頑張って科学技術が無茶苦茶発展してる。
時空を超えた通信技術を超えて、他の並行世界へも通信可能な技術を獲得してるよぉすごい。
もう一息で、こっちの宇宙に来ちゃいそうな感じ、いや彼らならこっちに来ちゃうかも。
会えるの楽しみだなぁ・・・・テン・メン・ジャンとかも来るかな・・・・
ドゴン、ガコン・・・・
あぁ、うっとうしい、大砲ダメなんだからもう撃たなくてもいいでしょうに・・・・
次回 明日のAM5時 ポチ!
ちょっぴりお笑い回です。




