六十九話
ちょっと 遅くなりました;;
華奢な人影・・・ちょっと小柄、ジェームス君か・・・・
神代行になってから特に、個々の人への興味が淡白というか・・・・いや、直球でゆくとザックリ興味がない。
目の前でワサワサしているダンゴ虫が、丸まって・お腹側を地面に向けて隙間を探して逃げ込む。それをボーっと眺めてる感じがかなり近い。
でも、目の前にいると思わず見入ってしまい、ちょっと苦戦してると手を出したくなる。
普通?その優先順位はかなり低くて、余裕がないとき?平常運転で?思い出しもしないことが多い。
で、僕の関心をあまり引いていないジェームス君。
この機会にまじまじ見てみる。
年齢は10歳くらい、とっても色白で夜だからさらに青み掛かって見えるほど、静脈が首や手にうっすらと青いスジを引いている。青に少し緑の入った目、ブロンドの柔らかそうな縮れた髪の毛、薄い整った唇。
顔かたちは整っていて・・・・美少女?っていってもよい男の子。
のジェームス君。
さっきから、顔を赤らめ(耳まで赤いけど)内股でモジモジしてる。
あぁ・・・・えっと、パット見女の子です。
なんか纏う空気がワンピとか着せちゃって下さい!って感じです。
まさかのショタ展開?!えぇいつからそっち系の話に?!
・・・・
・・・
・・
はい、私の早とちりです。
で、彼はちらちらシャロンを見ています。
ちょっぴりシャロンさんが好きなのかな。お姉さん的?お母さん的?な人がお好みなのかな!?
何も言わないと、彼は次第に両目に涙袋を作り、ウルウルしながら僕をジト目で見つめてくる。
・・・・くぁ、チワワみたいな室内犬?! あっ近づいてきた。
「神様、ぼくもこっちで寝ていいですか?」
「え? あぁ、かまいませんよ」
「ありがとうございます!」 みんなが寝てるので、小声だけど声が裏返りそうになりながら礼を述べ、やっぱりシャロンさんの近くで横になる。
彼は両親兄弟をなくして一人、シンプソンさん一家と仲がよくて、村にいても寂しいから一緒に付いてきた感じ。
残りの2名は、ベスとシンプソンさん・・・・かすかにイビキの音が聞こえてくる。
もう5人中3名来ちゃってるし、次はおっさんかな・・・・
・・・・
・・・
・・
やっぱり、次の人影が・・・!! 今度こそベスさんキター!!




