六十六話
投下
僕はもうずいぶん寝てない気がする。いや眠気が来ない?今の体は睡眠を必要としていないようです。
人の少なくなった世界の夜空はとても星が多く、天の川が空にはっきり見て取れる。
ちらちら流れ星が流れ落ちる。
皆と少し離れた岩陰に寝そべって空を眺めている僕。
神様なにしてるのかな、いつも楽しそうにしてるもんなぁ。
僕には地球を押し付けて行ったけど、こんなになっちゃって怒ってないかなぁ。
一人になるといろいろ考えてしまう。こう言う所って人っぽいよな半端に・・・・
皆のいる場所の方角で話し声がしなくなって一時たった。みんな寝たのかな。
そんなこと考えていると、星明りに人影が見えた。
月が出ているので、結構明るいけど暗闇から人が近づいてくる様子しかわからない。
あれ?意外と小柄?
こんな事でゴッドアイを使うことはせずに、訪れた人物に手をハタハタさせて、ここにいるよ!的な合図を送ると、テテテと駆け寄ってきた。
・・・・カミーユ?
「あの・・・・ジョン様、お側で一緒に寝ても良いですか?」
「え? お父さんがいるでしょ、一緒にじゃいやなの?」
「う、うん、おとうさんイビキが煩くて、ジョン様もかく?」
「たぶん、かかないと思う」
「よかった」
語尾が上がり嬉しそうに僕の近くで横になる。
外だし、一人ではやっぱり怖かったのかな?
・・・・カミーユの寝息が聞こえ始めると、また違う人影が・・・・
今度こそ、べス!?・・・・カミーユ側にいるし?!




