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神代行の僕が見守る人類はダンゴ虫  作者: ねむねむぴよ
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五十二話

本日 3本目投下


 一応病気じゃなさそうだからって村に入れてもらえた。


 電気も止まってるみたいで、ソーラー発電装置があっちこっちから集められて発電所みたいな区画があるほか、牧歌的な雰囲気の村になってる。


 お医者さん?は、20歳位のきれいな女性で、エリザベスさんって言うらしい。

みんなからべスって呼ばれてて結構頼りにされてる。


 櫓の人が元お巡りさんのシンプソンさん。50歳くらいの渋いおじさんで、ケビンなんとかって言う俳優を思い出す。


 話によるともう2年ほど新しく人が来たことがなくて、政府とかがどうなってるか気にしてるみたい。


 「グルーっと見てみたけど、もうこの地域に国規模の組織はないみたいです」


 そう話をすると、みんなすごく落胆していた。


 「けど、ここより小規模の自給自足してる人なら結構いるみたいですよ」


 シンプソンさんが地図を持ってきたから、僕はゴットアイでみた周辺の比較的近い所の人の住む場所をいくつか教えてあげた。


 「どこも軽く300キロは離れてるな、よく歩いて回ったな」

 「それにしても、えらく軽装で旅をしてるな、食料なんかはどうしてる?」


 あ・・そうくるよね。


 「道端の食べられる草とか、魚とか適当に・・・・」


 シンプソンさんは怪しげな視線を向けてくる。

 だって、僕はちょっと散歩してるみたいな軽装にスマホしか持ってないから・・・・


 「スマホみたいだが、もう繋がらないだろう?電源もないのに良く動くな?」


 あちゃ・・・・適当にいいわけするか・・・・


 「これ最新機種の試作機で、変なことしないとバッテリーは10年位もつんですよ」

 「しかも衛星とリンクしてるみたいで、まだ動きます」


 「「「「!!!!」」」」みんなびっくりしてる。


 操作して見せてみんながのぞき込んでくる。


 「あなた外国の人なのね、これは日本語?日本の技術力ってやっぱりすごいのね・・・・」

 僕の後ろからエリザベスがのぞき込んでる、近い、胸が当たってる・・・・


 「う、うん、すごいでしょ?」


 「これで、食料を確認しながら移動してるのか・・・・水とかはどうしてる?」


 え?・・・えっと、スマホで サバイバル・飲料水・・・・で検索してみせる。


 「なるほど、ビニールで蒸発した水を何かに貯めて飲んでるのかな・・・・」

 適当な検索結果をみて納得してくれたのは助かるかも。


 「長居はしないと言ってたが、どこかに向かう予定があるのか?」

 シンプソンさんは畳みかけるように話しかけてくる。


 ボロが出ないようにあんまり話したくないんだけどなぁ・・・・


 

次は 明日の 5時予約!

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