四十五話
朝から、笑ってもらえるかな?・・・・ 投下します。
一応最後まで見守ることにした。
明るいところで作る、闇鍋。
鍋から瘴気のような湯気が出てる。
――――どんな臭いか気になるかも。火を入れた鍋はどんな風に成ってるのかな・・・・
ゴッドアイで覗くと、昭和の香りがするウルト〇マンのオープニングムービーの如く、いろんな色が交じり合わず原色のままスジ状に曲線を描いている。
時折、鍋底から、ゴボォンっと大き目の泡が上がり、そのたびに色のついた湯気が上がる。
メンが大きな木ベラで、魔女の鍋よろしくグリグリ混ぜてる。
グォポッォン!!
しっかり混ざって、化学変化?を起こした鍋の中はもう濃い土色。
そこへ、ひと極大きな気泡からモワ~っと湯気が上がり、テンの体を包む。
――――あ・・・・
テンの触角がシナ~っと萎びて、そのまま後ろに転倒した。
――――くぁ、きつそうな臭いなんだろうな。危険かも知れないけどゴッドノーズで少しだけ。
――――グハ!!!!
最初にきたのは、タバスコの刺激臭、くぅ・・・・目に来る。
これは一本とかのレベルではなく大缶ビール一本文分くらい入ってそう。
次にカレー&生臭い魚介の臭い。ギリカレーが勝ってるけど・・・・
そして追い討ちを掛けるのが、杏仁豆腐にお部屋の芳香剤をいろいろ混ぜた感じのフローラルな香り。
――――うっぷ、ごめんなさい、これ食べ物の臭いじゃないと思う。
・・・・テンが痙攣してる。
・・・
・・
究極殺虫兵器:フナ虫コロリ の 完成の瞬間であった。
使用された食材は食べると殺虫されそうになるので、美味しく頂かず厳重に保管管理されることになりました。




