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瞬間犠牲少女  作者: 朽木
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冷淡少女

-序章-

「この世界は理不尽なんだろう」

考えたことはないだろうか。この世界は理不尽で平等で、とても醜く反面とても美しい。「こいつはなにを言っているんだ」と思うだろう、僕もあの少女に関わらなければ知ることもなかっただろう、この世界とはなんなのか、この世界はなんて悲しい世界なのかを。


-第1章-

僕は高校二年生だ、一言で表すと「普通」そう僕はごく一般的な高校生、名前は渡里誠わたり まことだ。

今はまだ月曜日のHRが始まる前の8時20分だというのにいつもよりクラスがざわめいている、ざわめいていると言っても良い方のざわめいているだ、例えると小学校の遠足の集合の時、「今日のお弁当なんだろう」や「楽しみだな」などのざわざわだ。なぜ今日クラスがざわついているかというと「転校生が来る」それだけだ、すごく可愛いという噂が立っていることも関係しているのか、色で例えるとオレンジのような雰囲気がクラス中にあふれている(ちなみに僕はあまり興味がない)。

しかし1つ問題がある、このクラスは男女が隣り合うような状態で席が組まれている、並びは出席番号だワ行の僕は1番後ろの1番端っこなのだが男子の方が人数が多いため隣はフリーである、ここまできたらわかると思うが例の可愛い転校生は僕の隣にくるのである、あまり女子と接触を持たない僕としては少し緊張するのだ、かといって意地悪な感じで迎え入れる気など全くない。

8時25分 担任と例の転校生は教室に来た。

「起立 礼 おはようございます。」いつも通りの挨拶の後、担任の言葉はもちろんいつも通りじゃない、「今日はみんなが楽しみにしてた転校生が来ています!京乃さん自己紹介して」

黒板に縦書きで綺麗に京乃和奏きょうのあいかと書いた後、彼女は無表情に挨拶をした「よろしくお願いします。」それだけだった、僕の中の転校初日の自己紹介の王道は「よろしくお願いします!仲良くしてください」のように「よろしくお願いします」+一言とかが一般的だと考えていた、初日に真顔でなんの愛想もなく「よろしくお願いします」は流石に感じが悪いなという印象を持った。

その後は予想した通り僕の隣の席になり、担任の指示により昼休みに校内を案内することになった。彼女は京乃和奏は噂通り可愛かった、髪はロングでふわりとしていて、目は少したれ目でクリクリしていて身長はぱっとみ150cm後半ぐらいで可愛かった、だが「可愛い」よりも性格の方が気になった、彼女が落とした消しゴムがちょうど僕の前に落ちたので拾おうとするとバッと払われ感覚的に0.5秒間ぐらい睨まれた。これはシャイなどで済まされる行為ではない、人に嫌われようとしてる人のとる行動だ、あまり関わらないほうがよさそうだなと僕は感じたので昼休みの校内案内を終わらせたら関わることはないだろうと思っていた。

〜続く〜

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