12巡目「貴音たちもカキ氷食べるのです(6杯目)」
このお話は本編「年の差百合姉妹がただイチャイチャするだけの話」に掲載されていたエピソードを移動し、加筆修正をしたものです。
※漫画&TVアニメ「mono」のネタバレを含みます。
「次は6杯目、和菓子屋さんのカキ氷だね」
「南アルプス市の『三好堂』さんなのです! monoで紹介されたカキ氷のお店は全部で8ヶ所なのですが……ここは唯一、作者が知らなかったお店なのです」
「えっ!? ってことは他の7ヶ所は全部知ってたってこと?」
「そうなのです! 洋蘭園さんもお麩屋さんも全て建物や施設の入り口を見た瞬間に場所が特定できたそうなのです」
「……さすが自称・山梨マニア」
「でも今回はアニメエンディングのテロップでお店を特定したそうなのです」
「ストーカーレベルの調べ方だな」
「聖地巡礼にはこのくらいの探求心が必要なのです!」
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「で、ここは巨摩共立病院の近くだね」
「倉庫町……という場所にあるのですが、今話題のコ●トコ南アルプス倉庫店からはだいぶ離れているのです」
「その情報いるか? ってか駐車場が……ないなぁ」
「普段はお店の前に停められそうなのですが……イートインスペースになっているのです」
「とりあえずお店の人に聞いてきたから、そこへ停めるよ」
「どこなのです? ちゃんと読者に伝わるように説明するのです」
「貴音ちゃん…………察して」
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「お店の中に入ったのです」
「昔ながらの和菓子屋さん……って感じだね」
「和菓子が少ないのです」
「仕方ないよね……カキ氷の販売が午後1時から5時までだから、和菓子目当てなら午前中に行かないと」
「しかもなぜかパンを売ってるみたいなのですが、曜日限定なのです」
「まぁ私たちは地元だから、日を改めて来るとして……カキ氷はどれにする?」
「貴音はもちろん、アニメでも食べていた抹茶にするのです……ほえっ? 『西尾の抹茶』って何なのです?」
「あぁ、愛知県西尾市で生産されるブランド抹茶らしいよ」
「ブ、ブランド抹茶!? すごい物が使われているのです! 800円なのも頷けるのです……うんうん」
「じゃ私は『南アルプス市のすもも』にするか」
「すももなのですか? すももはももともももも……」
「おぃ何言ってるのかわからん」
「桃じゃないのです! スモモは珍しいのです」
「うん、実は南アルプス市……特に旧甲西町周辺はスモモの栽培が盛んなんだよ」
「じゃあこの『台湾パイナップル』も南アルプス産……」
「それは絶対に違う……そもそも台湾って言ってるし」
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「お店の前で食べるのです」
「暑いけどね……ま、カキ氷食べるならこういう場所がいいか」
「カキ氷が来たので……うをっ! で、でかいのです」
「前回のお麩屋さんと違って、ふわっとしたカキ氷だね! 早く食べないとすぐに解けそうだ」
「いただきますなのです! ちなみにスモモのみ600円で他は800円(2025年8月現在)、白玉と練乳のトッピングは別料金なのです」
「スモモと抹茶以外にパイナップルも人気みたいだね! 他にもイチゴやミルクあんこ、黒蜜きなこがあるよ」
「おねえちゃん! 甲州弁でイチゴのアクセントは……」
「しつこい!」
「ふわふわして美味しいのです! お腹へ入る前に消えてなくなりそうなのです」
「外で食べてるせいか解けるの早っ! スピード勝負だぞこりゃ」
「ほぇっ!?」
「どうしたの貴音ちゃん?」
「マンガではつぶあんと書いてあったのですが……これはこしあんなのです!」
「ホントだ! 何でだろ? 確かネットで見た画像もつぶあんだったけど……」
「……何かよくわからないのです」
「まぁ細かいことは気にしな……うわっ、氷が解けてトレイに落ちたぁ!」
「おねえちゃん、細かいことは気にしないのです」
「えぇっ、もったいない! 後でトレイをすするか」
「恥ずかしいから絶対にやめるのです!」
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「お土産も買ったね!」
「この『かりんぴら』というのが気になっているのです……ぱくっ」
「んんっ! 何だコレは!?」
「見た目はかりんとう饅頭なのですが、ゴボウの味がするのです」
「なるほど、かりんとう+きんぴらか……意外な組み合わせだな」
「まるで天ちゃん空ちゃんみたいなのです」
「ま、アイツら双子だけど性格全然違うからな……」
「この『学校パン』というのも意外なのです」
「えっ、何これ?」
「作者は甲州市の出身なのですが、そこでは4月の始業式でこのパンが児童全員に配られていたそうなのです……祝パンとも呼ばれているのです」
「パンっていうより何かの保存食みたいだ……硬そう」
「これは甲州市だけの風習……と作者から聞いていたのですが、まさか南アルプス市でも売られていたとは意外だったのです」
「何でだろうね? カキ氷シーズンが終わったらまた買いに来て聞いてみようか」
「とりあえず今は、次のお店に向かうのです」
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「そういえばさぁ……マンガに登場する猫『たいしょう』がこのお店の前を通り過ぎたよね?」
「春乃さんが住んでいる地域とこのお店……だいたい11キロメートルくらい離れているのです」
「半径11キロ……もはや縄張りの範疇を超えてるよね?」
「やっぱ化け猫なのです」
「ま、小淵沢駅で小海線に乗り換えて清里駅に来た時点で化け猫確定だけどな」
貴音なのです。あと2杯なのです! 続くのです。




