第70奏:雅の提案
練習を終えたその日の夜、綾乃、イヴ、琴音の三人はそれぞれの部屋でスマートフォンを手に、次の練習日についてグループチャットで話し合っていた。
明日の予定を確認し合いながら、いつもの練習場所について話していると、雅からのメッセージが届く。
ーー次の練習は、どこでなさいますの?ーー
雅からの問いかけに、綾乃は返信する。
ーーいつものスタジオでいいかな?ーー
すると、すぐに雅から返信がくる。
ーーでしたら、わたくしの家のスタジオでなさらない? 設備も整っておりますし、ご希望の機材とかございましたら準備もできますわーー
雅の返信を見た琴音とイヴは驚きを隠せずにいた。
ーーえっ、雅さんの家にもスタジオがあったんですか!?ーー
ーーすごい……ーー
イヴと琴音は思わず、興奮した様子でチャットに打ち込んでしまう。
ーーええ、もちろん。あなた方と、より良い音楽を創り出すために、最高の環境で練習したいのですわーー
そして雅の返信に、三人の胸は高鳴った。
いつもの練習場所から、雅の家にある、最高のスタジオへ。
新たなステージへと進むことに、三人は驚きながらも、喜びを隠せないでいた。
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次回の更新は、第71奏:雅のスタジオ、12月25日木曜日午後5時30分です。




