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Sounding Dreams - 再び巡り逢う音 -  作者: 蒼月 美海
青き魂の音

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23/88

第22奏:夢の音はまだ途中

 音楽スタジオ『サウンド・スパーク』での練習を終えた三人は、汗をぬぐいながら近くのファミリーレストランへ向かった。


「はぁ〜、お腹空いたね!」


 イヴは、メニューを広げながら元気いっぱいに言った。

 綾乃と琴音も彼女の言葉に頷きながら、疲れた体を癒すように食事を注文する。

 しばらくして、注文した食事が運ばれてくると、各々手を合わせて食事を始めた。


「それにしても、綾乃ちゃんのベース、やっぱりすごいね!」


 食事中、イヴはそう言って綾乃を褒めた。


 「はい、本当に……、前の時よりももっと力強くなってる気がします」


 琴音もそれに続く。

 綾乃は、照れくさそうに笑いながら、ハンバーグを口に運んだ。


「そういえばさ、みんなのお父さんやお母さんって、何のお仕事してるの?」


 イヴが、ふと尋ねる。


「うちの父さんは、蕎麦屋をやってる」


 綾乃がそう答えると、イヴは目を丸くした。


「えー! 蕎麦屋!? すごい! じゃあ、今度食べに行ってもいい?」


「うん、いつでもどうぞ」


 綾乃は、微笑みながら答える。


「そう言えば、琴音ちゃんのお父さんって、銀行で働いてたよね?」


 イヴは、そう言って琴音に尋ねた。


「うん、そうだよ」


「私のお父さんは外資系の仕事をしてるんだけど、私が中学生の時から高校生になるまで、アメリカに行ってたのは、お父さんの仕事の都合だったんだよ」


 イヴの言葉に、綾乃が驚いた表情を浮かべると、琴音がそっと口を開いた。


「イヴがアメリカに行くって聞いたときは、すごく寂しかったんだよ。でも、帰ってきたら、元々元気でやんちゃだったのが、なんだか前よりもっと明るくなってて……」


 琴音は、遠い目をしながら、微笑む。

 そして食事を終え、会計を済ませた後、三人は店を出た。


「次のライブ、どうする?」


 イヴは、満月が輝く夜空を見上げながら尋ねる。


「そうだね……、まずは新曲を完成させないとだけど、ライブにも出て経験を積みたいしな」


 イヴと琴音は、綾乃の言葉に静かに頷く。


「それじゃあ……この前ライブしたライブハウスに行って、相談してみる?」


 イヴの提案に、綾乃と琴音は顔を見合わせる。


「……それ、いいかも」


 綾乃がそう言うと、琴音も静かに頷いた。

 夜空に浮かぶ月は、まるで三人の未来を照らすように、優しく輝いていた。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございます。

よければブックマークとご感想、お待ちしております。


毎日午後5時30分に更新しております。

次回の更新は、第23奏:音の奏でる向こう側、9月8日月曜日午後5時30分です。

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