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Sounding Dreams - 再び巡り逢う音 -  作者: 蒼月 美海
青き魂の音

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20/90

第19奏:それぞれの奏でる朝の音

 綾乃が目を覚ますと、窓から柔らかな朝の光が差し込む。

 目をゆっくり開けると、壁に立てかけたままのベースがいつもより眩しく見えた。


(……もう、迷わない)


 綾乃は決意を新たにするかのように、ゆっくりと体を起こす。

 リビングへ向かうと、父が一階の蕎麦屋ですでに蕎麦の仕込みを始めているのか、そばを打つ力強い音と、だしの香ばしい匂いが家中に漂ってくる。

 綾乃は、そんな日常の音と匂いに、少しだけ安心感を覚えた。

 綾乃は一階の蕎麦屋に降り、キッチンで作業している父親に話しかける。


「おはよう、父さん」


「おう、おはよう。顔つきがなんだかスッキリしてるな」


 父親は作業をしながら、綾乃の顔をちらりと見て言った。

 綾乃は照れくさそうに笑い、朝食の準備を始める。

 その頃、イヴもまた、新しい朝を迎えていた。


「よし!今日も一日、がんばるぞー!」


 イヴはベッドの上で大きく伸びをすると、窓の外に向かって叫んだ。

 新しい曲、新しい目標、新しい仲間。イヴの心は、期待と希望に満ち溢れていた。


(早く、琴音ちゃんと綾乃ちゃんに会いたいな!)


 イヴは、新しい曲のメロディを口ずさみながら、制服に着替える。

 一方、琴音は静かに朝食を食べていた。


(綾乃ちゃん……本当に、またバンドやってくれるんだ……)


 琴音は食卓に置かれたパンを眺めながら、昨日の公園での出来事を思い出していた。

 イヴの明るさと、綾乃の真剣な眼差し。

 二人の存在が、自分の背中を強く押してくれている。


(もっと、上手くならなきゃ……)


 琴音は、パンを口に運びながら、心の中でそう誓った。

 三人は、それぞれの場所で、それぞれの思いを胸に、新しい一日をスタートさせた。

新しい音を奏でるために。 新しい物語を紡ぐために。

 彼女たちの未来は、まだ始まったばかりだ。

最後まで読んで頂き、誠にありがとうございます。

よければブックマークとご感想、お待ちしております。


毎日午後5時30分に更新しております。

次回の更新は、第20奏:秘密のメロディ、9月5日金曜日午後5時30分です。

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