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国の犬

「ったく、だけど少しスッキリしたよ。お前にはノーダメージだろうが、相棒があんな雑魚にやられっぱなしってのも癪に障るからな」


ニヤッと笑うフーリン


この学校での俺とフーリンの成績は最下位に位置している

俺達は実力を隠して学校生活を送っている


それには大きな理由がある

この学校で成績上位者になると国から特別に学生と兼務で仕事が与えられる(憲兵、弁護士、国の官僚、検察官、etc)


どれも高待遇の職業ばかりで多くの者は喜んで職を国から受け取る

しかし実態は想像と大きく異なる

国から職を与えられるのと当時に契約を結ばされる


大まかに言えばこの国にとって

・不利益になることをしない

・国の命令は絶対

・仕事を通じて得た情報の絶対の秘匿


無罪確定の事件でも無理やり裁判官に命じ、この国に仇をなす者の粛清を行ったケースがいくつもある


この国での成績上位者=国の犬へと成り下がる

それだけは絶対にならないと誓った


妹のシャルルはこの学校の特待生であり、何らかの職業を与えられている筈だが、秘匿性を含んでいるが故に家族の俺にすら話せないのだろう


こんな腐った国を打ち砕くために俺達は国潰しをするメンバーを集った


と言ってもメンバーはまだ俺とフーリンの2人だけだ


この国は汚職で塗れている

・税金を懐に忍ばせる政治家


・都合の悪い記事に圧力をかけ改竄する者


・犯罪を行なっても、高位な立場を盾に自身の悪事をもみ消す貴族


・外国へ自国の情報を流す売国奴


この国の内部には敵国のスパイがゴキブリのようにうじゃうじゃ動き回っている


俺達はそんな奴らを掃除するために日々尽力している

悪事を滅ぼすのにあたり命を奪うことに躊躇いはない

躊躇えばこちらがやられてしまう


いつか国民が過ごしやすいと思う国が出来上がるまで俺達は実力を行使し続ける


俺達はやめろと言われてもやり続ける

それが俺達の責務だからだ



ブルースは『たまたま』額に飛んできてしまったコインにより意識を失い病院へと搬送された


平和だな〜


学校の下校時間を迎え

スクールバスへと乗り込む

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