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第9話「さよなら、レイル村。」

第9話「さよなら、レイル村。」

レイル村が、悪霊達、悪霊ゼノンに、村が襲われてから、数日が過ぎていた。セシリアーノは、ケインは、悪霊ゼノンとの戦いで命を落とし、セシルは、悪霊ゼノンの技、黒煙爆炎拳を喰らってしまい、命を落としそして、妹の、セリスが、自分の目の前で、悪霊ゼノンの手によって焼き殺されてしまって、ショックを受けて、ずっと落ち込んでいて、家の自分の部屋の中に、ずっと篭っていた。レイル村は滅茶苦茶に破壊されていたが、幸いにも、セシリアーノの家と、リィナの家は、残っていた、しかし、セシリアーノ、リィナ、リーノ、以外の村の皆んなは、悪霊達に殺されてしまった。

そして、少し時を遡った頃、レイル村が、滅茶苦茶に破壊された後、リィナは、雨が降っている中、学校の皆んなが心配になって、急いで学校に向かって行くと、学校の建物は、滅茶苦茶に破壊され、辺りを見渡して見ると、学校の先生、生徒、皆んな、悪霊達に、殺され、無惨に、体中、斬り裂かれ、皆んなの遺体が、横たわっていてた、そんな、とても、信じられない光景を、見てしまった、リィナは、「ひ、酷い、酷すぎるよ、そ、そんな、み、皆んな、死んでいる。」と、泣き崩れながら、その場に座り込んだまま、暫く呆然と座っていた、すると、リィナの、背後から、1人の女の人が姿を現すと、リィナを抱き締めて来て、後ろを振り返ってみると、リーノだった。「探したぞ、リィナ、やっぱり、学校にいたか、もう、それ以上、此処にいない方が良い、余計辛くなるだけだよ、私達で、皆んなの墓を作ろう。」「ね、ねぇ、母さん、わ、私、学校の皆んなが、殺されてしまって、悔しいよ。」「リィナ、リィナの、悔しい気持ち、私、分かるよ、さぁ、リィナ、早く帰ろう。」リーノと、リィナが、家に戻ろうと、後ろを振り返ってみると、黒装束のマントを羽織った、男の人が、立っていて、リーノに話し掛けて来た。「おい、リーノ、やっと、探したぞ、済まない、どうやら、間に合わなかったみたいだな。」「ロイか、久しぶりだな。」

黒装束のマントを羽織った、男の名前は、ロイ・アーノルド、年齢32歳、血液型A型、趣味、読書、好きな食べ物、肉、嫌いな食べ物ピーマン、10月24日生まれの蠍座、身長170cm、外見は、普段、体を鍛えているからなのか、良い体格をしていて、髪は短く、黒髪で、目の色は黒色、普段、とても眠たそうな表情をしている、性格は、とても優しくて、仲間思いで、仲間達が悪霊達に襲われて、危険な目に遭ってしまうと、命懸けで仲間達を助けてくれる、そして、ロイは、悪霊魔術師を育てる教官をしていて、普段、とても眠たそうな表情をしながら、何時も欠伸ばっかりしていて、教官に向いていない、やる気のない、態度をしているが、訓練生の指導を始めると、まるで、人が変わったかの様に、怖くなってしまう、ロイは、ケインとは、悪霊魔術師訓練学校からずっとライバルで、お互い競い合って、悪霊魔術師の力を高めていて、ケインと同じ実力を持っていて、ケインと共に、悪霊刹那を倒した、そして、ロイは、12年前、悪霊刹那と、沢山の悪霊達との戦いで、閃光の光を身に纏いながら、物凄い速さで戦っていて、そのロイの戦いを見ていた、他の悪霊魔術師達から、閃光のロイと呼ばれ、ロイは、ケインと共に、悪霊刹那を倒した。

「ロイか、久しぶりだな。」「ケインから、レイル村が、沢山の悪霊達に襲われているから、レオンハルト支部に救援の要請の連絡があった、しかし、レオンハルト大陸各地に、沢山の悪霊達が、突然現れて、俺も救援に回っていたから、レイル村に来るのが遅れてしまった、其れにしても、レイル村、とても大変な事になってしまったな、くそ、ケインの奴、一体何をやっていたんだ。」「ねぇ、リィナ、私、ロイと2人で話したいから、先に家に帰ってて。」「うん、分かったよ、母さん。」リィナは、1人で家に帰って行って、そんなリィナの後ろ姿を見ていたロイは「なぁ、リーノ、リィナ、すっかり、大きくなったな、お前に似て来たな、俺、リィナが、小さい頃に会ったから、やっぱり、リィナ、俺の事を覚えていないよな。」と、リーノに話をしていた。

そして、リーノは、レイム村で、一体何があったのか、全てロイに話し、全ての話を聞いたロイは、ケインは、死んでしまったんだと知り、流石に、とても信じられない表情をしていた。「そうか、ケインの奴、ゼノンと一緒に自爆して死んでしまって、セシルは、ケインを庇って、ゼノンに殺されて、セリスは、悪霊ゼノンに焼き殺されてしまったのか、くそ、悪霊ゼノンめ、酷い殺し方をしやがって、許せないな、ケインの奴、俺より先に死にやがって、刹那が復活したから、悪霊ゼノンは生きているのは、分かっていたが、まさか、悪霊ゼノンが、レイム村に来るなんてな、おい、リーノ、刹那も、悪霊ゼノン達も、悪霊刹那暗殺部隊、7人衆の奴等も、刹那の生みの親の、魔界の神、ベリエルの魔力の力で、蘇みがえったって、そう悪霊ゼノンが話していたのか。」「ああ、話していたよ、私、ケインと、悪霊ゼノンとの戦いを見ていたけど、あのケインが、全く歯が立たなかったよ、私も、悪霊ゼノンと戦ったけど、倒せなかった、悪霊ゼノンは、以前と比べてると、とても強くなっていたよ、恐らく、悪霊ゼノンは、ベリエルの魔力の影響で、以前よりも強くなっていたと思う、あ、そうだ、ロイ、もう1つ、お前に話したい事がある。」「何だよ。」リーノは、悪霊ゼノンと戦っていた、セシリアーノの、とても変わり果てた姿の様子を、話していた。「セシリアーノのお陰で、お前達は助かったのか、しかし、何で、セシリアーノが、悪霊の力の、黒い黒煙の炎を身に纏っていたんだ、悪霊ゼルか、悪霊ゼルは、確かに、悪霊刹那暗殺部隊、7人衆だったって、話していたのか。」「ああ、そして、悪霊ゼルは、悪霊刹那を裏切って、悪霊刹那に瀕死の怪我を負わせたって、話していたよ、なぁ、ロイ、セシリアーノについて、ケインは、何か話していたか。」「いや、何も話を聞いていないな。」「そうか、私も、何も話を聞いていないな。」「ケインの奴、恐らく、セシリアーノの体の中に、悪霊ゼルの力を封印したかもな。」「封印だって、でも、何で、封印したんだよ。」「分からない、もし、悪霊ゼルの力を、セシリアーノの体の中に封印したんだったら、ケインの奴、一体何を考えているんだ、あ、リーノ、俺、そろそろ、レオンハルト支部に戻るぞ。」レオンハルト大陸、ロンドベルク大陸、ラーカイム大陸、アナハイム大陸、ベリエル大陸、其々の大陸には、レオンハルト支部、ロンドベルク支部、ラーカイム支部、アナハイム支部、ベリエル支部があり、其々の支部には、悪霊魔術師を育てる学校があり、悪霊達を倒す部隊が編成され、任務が終われば、報酬を受け取る事が出来る、其々の大陸を守っている支部だ。

「なぁ、ロイ、レオンハルト大陸の各地に沢山の悪霊達が現れたって、話していたけど被害は?。」「レオンハルト大陸の南部の被害は大丈夫だ、しかし、レオンハルト大陸の北部の被害が酷すぎる、建物も滅茶苦茶に破壊されているし、沢山の人達も、沢山の悪霊達に殺されているって、報告を聞いている、リーノ、俺は、また、レオンハルト支部に戻る、また来るよ。」「なぁ、ロイ、セシリアーノの件はどうするんだ、まさか、レオンハルト支部の上層部に伝えるか。」「いや、セシリアーノの事を持って調べて、上層部の連中に伝えるよ、今、悪霊達が、世界各地で、暴れ回っているんだ、そんな時に、セシリアーノの事を、上層部の連中に伝えたら、色々と面倒になるからな。」「そうだな、でも、ロイ、レオンハルト支部や、他の支部に、セシリアーノの事を伝えてしまったら、セシリアーノ、大丈夫か。」「セシリアーノは、俺の友のケインの息子だ、セシリアーノ、何があっても、俺は、絶対、セシリアーノを守る、だから、リーノ、心配するな、じゃ、俺、帰るぞ。」ロイは、リーノに向かって、軽く右手を振りながら、レイル村学校を後にした、そして、ロイが、暫く1人で歩いていると、突然、雨が降り出し、空を見上げ、雨に濡れながら、ロイは、「ケインの奴、俺より、先に死にやがって、ううう。」泣いていた。

そして、夜、外は、まだ、雨が、降っていて、雨が降り頻る中、セシリアーノは、1人、雨に濡れながら、学校に向かって、ゆっくりと歩いて、学校に着いたセシリアーノは、学校が滅茶苦茶に破壊されていて、沢山の悪霊達に、学校の皆んなが、無惨に殺されてしまった、遺体が横たわっていて、その沢山の遺体の中に、ロベルトさんの遺体が横たわっていた。「ロベルトさん、ロベルトさん。」セシリアーノは、既にロベルトさんは死んでいるって分かっていたが、何度も何度も両手でロベルトの体を揺らしていた。「く、くそ、何で、こんな事になってしまったんだ、父さんも、母さんも、セリスも、皆んな、死んじゃった、ゼノン、彼奴が、彼奴が、村に来なければ、皆んな、死ななかったのに、絶対に、絶対に、俺は、悪霊ゼノンを許さないぞ、よし、俺、悪霊魔術師になって、俺のこの手で、悪霊ゼノンを倒してやる。」この日を境に、セシリアーノは、悪霊魔術師になるんだど、覚悟を決めた。

そして、時は、数日に戻る、リィナは、数日間、セシリアーノが、ずっと、家の部屋の中に篭っている間、セシリアーノの事を心配して、毎日の様に、セシリアーノの家を訪ねていて、セシリアーノの部屋の扉を何度も何度もノックをして、声を掛けていたが、セシリアーノは、全く返事が返って来なかった。セシリアーノの事が心配になって、今日もリィナは、セシリアーノの家を訪れて「おーい、セシリアーノ、そろそろ、部屋から出て来いよ、もう、また、勝手に家の中に入るよ。」大声を出しながら、リーノは、家の扉を開けようとすると、セシリアーノが出て来た。「セシリアーノ。」「リィナ、ごめん、心配をさせてしまって。」セシリアーノの表情を見てみると、何かを吹っ切れた、そんな表情をしていて、ケイン達が死んで、セシリアーノは落ち込んでいたが、少しずつ立ち直っているみたいだった。「セシリアーノ、思ったより、元気そうで、安心したよ、ったく、心配させやがって。」「なぁ、リィナ、リーノさん、家にいるかな、リーノさんに、話したい事があって。」「多分、家にいると思うよ、私と一緒に、私の家に行こうよ。」セシリアーノと、リィナが、家から出ようとすると、リーノが、家の玄関に入って来た。「母さん。」「セシリアーノ、思ったより、元気そうだな。」「リーノさん、リーノさんに、話したい事があるんだ。」「私に話したい事って、何だよ、セシリアーノ、あ、そうだ、セシリアーノ、ちょっと、私と来て。」「どうしたの、リーノさん。」セシリアーノは、リーノに連れられ、村から少し離れた丘の上まで歩いて行くと、目の前には、村の皆んなの墓と思われる、沢山の墓が建っていた。「なぁ、セシリアーノ、この沢山の墓、全部、お前が建てたのか。」「え、そうなのか、セシリアーノ。」「うん、そうだよ、村の皆んな、殺されてしまったから、可哀想だから、墓を作ったんだよ。」「そうか、セシリアーノ、お前、いつの間に、皆んなの墓を作ったんだ、あ、そうだ、セシリアーノ、私に話したい事があるって、言っていたけど、何だよ。」「俺、父さん達を殺した、悪霊ゼノンを倒す為に、悪霊魔術師になりたいんだ。」と、セシリアーノは、話すと、リーノは、悪霊ゼルの力が封印されているセシリアーノに、悪霊魔術師の力を教えてしまったら、セシリアーノはとても危険な存在になると思い、セシリアーノに悪霊魔術師の力を教えて良いのか、ずっと考えながら、暫く黙っていて、リーノは、やっと、話し始めた。「セシリアーノ、そう言うと思ったよ、でも、悪霊魔術師になってしまったら、沢山の悪霊達と戦う事になって、命を落とす、とても危険な目にあってしまうんだよ、それでも、お前は、悪霊魔術師になりたいのか。」「ねぇ、リーノさん、悪霊刹那と、ベリエルを、倒せば、沢山の人達の命を救う事が出来るんでしょ、俺、困っている、沢山の人達を、放って置けないよ、とても危険だけど、俺、悪霊魔術師になりたいんだよ。」と、その時、セシリアーノとリーノが話をしていると、黒装束のマントを羽織った、男が、丘の下から、登ってやって来た。「おい、ロイじゃないか、どうしたんだよ。」「セシリアーノの話を、少し聞かせて貰ったよ。」「ロイって、まさか、閃光のロイって、呼ばれていた、あのロイさんですか、父さんから、貴方の話をよく聞かされていました、ロイさんは、父さんと一緒に、悪霊刹那を倒したんですよね。」「閃光のロイ、その名前、聞いた事あるな、確か余りの速さで、悪霊達を倒していたから、閃光のロイって、名前が付けられたって、聞いた事がある。」「リィナ、久しぶり、大きくなったな。」「な、何で、私の名前、分かるんですか。」「ロイは、私と、ケインと、セシルは、悪霊魔術師訓練学校に通っていたから、昔から知っているから、リィナが、まだ、小さかった時、ロイは、よく私の家にやって来て、リィナに会いに来ていたのよ。」「そうだったの。」「リィナ、まだ小さかったからな、俺の事を覚えていないだろうな、セシリアーノ、お前が、まだ小さかった時、よくお前に会いに行っていたよ。」「そうだったんですか。」「なぁ、セシリアーノ、お前、さつき、悪霊魔術師になりたいって、言っていたが、本気で、悪霊魔術師になるつもりなのか、さつき、リーノが言っていたが、悪霊魔術師は、悪霊達と戦わないといけないから、命を落としてしまう、とても危険なんだ、それでも、お前は、悪霊魔術師になりたいのか。」「ロイさん、俺、父さん、悪霊魔術師について、色々と話をしていたから、悪霊魔術師は、とても怖いって分かっているよ、悪霊刹那と、ベリエルを倒したら、沢山の人達は、安心して過ごせると思う、沢山の人達を助ける為に、俺は、悪霊魔術師になりたいんだ。」「流石、ケインの息子だな、そういう所、父親のケインに、似ているな、よし、分かった、セシリアーノ、悪霊魔術師になる為に、悪霊魔術師訓練学校に、3年間通って貰うぞ、頑張れよ、セシリアーノ。」「ありがとう、ロイさん、俺、頑張るよ。」セシリアーノと、ロイが話をしていると、リィナが、何か言いたそうな表情で、ロイの事をずっと見ていた。「ん?どうしたんだ、リィナ、ずっと、俺の顔を見て。」「ねぇ、ロイさん、私も、悪霊魔術師になりたいです。」「おい、リィナ、お前、何を言っているんだ。」「ちょっと、待てリーノ、なぁ、リィナ、何で、悪霊魔術師になりたいんだ。」「村が悪霊達に滅茶苦茶にされて、もし、私が、悪霊魔術師の力を持っていたら、村の皆んなを助ける事が出来と思ったから、悪霊魔術師になりたいって、ずっと考えていて、沢山の人達を助ける為に、私も悪霊魔術師になりたいです、私、母さんから、悪霊魔術師について、色々と聞いて、悪霊魔術師は、とても危険って、分かっています、とても危険って、分かっているけど、それでも、私、悪霊魔術師になりたいです、ねぇ、母さん、私、悪霊魔術師になったら、駄目かな。」「どうせ、私が反対しても、悪霊魔術師訓練学校に通うんでしょ、リィナ、1度、言い出したら、止めないからな、やっぱり、私の娘だよ、私と、ケインと、セシルは、セシリアーノと、リィナに、悪霊達と戦って、危険な目に遭わせない様に、悪霊魔術師の力を全く教えなかったけど、でも、何時か、2人共、悪霊魔術師になりたいって、思っていたよ、セシリアーノ、リィナ、頑張りなよ。」「セシリアーノ、リィナ、悪霊魔術師になりたいって、覚悟を決めたみたいだな、俺も色々と忙しいからな、そうだな、よし、3日後、お前達の所に来るから、それまで、自分達の荷物をまとめとけよ。」「分かったよ、ロイさん。」「もう、夜になりそうだよ、お腹も空いたし、そろそろ家に帰ろうよ、母さん。」「ずっと長く話していたから、もう夜になりそうだな、セシリアーノ、リィナ、少しロイと2人で話したい事があるから、先に帰っててよ。」「うん、分かったよ、母さん、でも、母さん、早く、帰って来てよ。」セシリアーノと、リィナは、暗くなる道の中を歩きながら、自分達の家に帰って行った。「なぁ、ロイ、セシリアーノの体の中に、悪霊ゼルが封印されている、そんなセシリアーノに、悪霊魔術師の力を身に付けたら、危険じゃないのか。」「お前の話だと、確か悪霊ゼルは、悪霊刹那を裏切って、悪霊刹那に瀕死の怪我を負わせたんだったな、とても危険な賭けだが、悪霊刹那と、ベリエルを倒す為に、セシリアーノと、悪霊ゼルの力が必要なんだよ。」「でも、ロイ、悪霊ゼルは、私達、悪霊魔術師達に、協力してくれるか分からないぞ。」「ま、何とかなるんじゃないの、今は色々と考えるのは止めようよ、ふあー、眠いな、リーノ、俺、もう帰って、眠るぞ。」「ったく、お前、相変わらず、軽い奴だな、今、どんな状況なのか、分かっているだろ。」「さつき、今は色々と考えるのは止めようよって、言っただろ。」「ああ、分かったよ、ロイ、なぁ、ロイ、私、暫く、悪霊魔術師訓練学校の教官、休んでいいか、村を建て直したいし、落ち着いたら、また教官やるから。」「ああ、全然、大丈夫だ、俺、レイル村が好きだったからな、だから、リーノ、レイル村を建て直してくれ。」「分かったよ、ロイ。」

そして、2日後、リーノは、滅茶苦茶にされたレイル村を立て直す為に、リーノの悪霊魔術師訓練学校の後輩達と一緒に、工事の作業をしていて、今日も朝から、釘を打っている音が響き渡っていて、レイル村は、少しずつ復興に向かっていた。セシリアーノは、1人、家で、荷物の整理をしていると、「ねぇ、セシリアーノ、いるの。」家の外から、リィナの声が聞こえて来て、セシリアーノは、自分の部屋の窓を開けながら、下を見ろしてみると、リィナが、軽く右手を振って立っていた。「ん?リィナ、どうした。」「セシリアーノ、もう荷物まとめたの。」「もう少しで終わるよ、リィナ、お前は、終わったのか。」「昨日、母さんに、私の荷物、悪霊魔術師訓練学校に送って貰ったわ。」「俺も、リーノさんにお願いすれば良かったな。」「セシリアーノ、とりあえず、下まで降りて来てよ。」セシリアーノは、階段を降りて、家の外で、リィナと話をしていた。「ねぇ、セシリアーノ、明日から悪霊魔術師訓練学校だよ、私、レイル村から出た事ないから、とても楽しいだよ。」レイル村の地域は、余り経済が発展しなかった為、TVも、車も、携帯電話を、全くなくて、レイル村の地域は外の情報が、全く入って来なかった為、外の全ての情報は、レオンハルト支部を通して、伝わっていた。「俺もレイル村から出た事ないから、とても楽しみだけど、少し不安だな。」「ねぇ、セシリアーノ、私、夢があるんだ。」「夢って、何だよ。」「世界中、旅をして、どんな世界なんだろうなって、私、知りたいんだ、ねぇ、セシリアーノ、私と一緒に、世界中、旅してみない、きっと、とても楽しいと思うよ。」「確かに、とても楽しいかも、でも、その前に、早く、悪霊魔術師になって、悪霊刹那と、ベリエルを倒さないと、世界中、旅なんて、出来ないからな。」「そうだな。」

そして、翌日、とても良い天気日和の中、悪霊魔術師訓練学校に向かう日がやって来た。「おい、セシリアーノ、いるか、ロイだ。」セシリアーノの家の外から、ロイの声が聞こえて来ると、セシリアーノは、階段を降りて、家の外に出た。「おはようございます、ロイさん。」「セシリアーノ、お前、荷物、どうしたんだ。」「ああ、昨日、リーノさんに、悪霊魔術師訓練学校に送って貰いました、リィナも、リーノさんに、荷物を送って貰ったみたいです。」「そうか。」「ロイさん、おはようございます。」セシリアーノと、ロイが、話をしていると、リィナがやって来た。「おはよう、リィナ、悪霊魔術師訓練学校まで、飛んで、移動したいが、流石に2人を抱えたまま、移動するのは難しいからな、俺の車に乗って貰うぞ。」「ロイさん、車、持っているんですか。」「ああ、持っているぞ、そうか、お前達、車を見るのは、初めてか。」「はい、でも、ロイ、父さんは、車持っていなかったんですか。」「ああ、彼奴は、車、持っていないな、彼奴、車の運転、余り上手くなかったからな、何台も車壊してしたからな。」「そうですか、父さんらしいな。」「車か、私、車乗りの、初めてだから、とても楽しみだな。」セシリアーノと、リィナは、ロイと一緒に、ロイの車の所まで歩いて行くと、ロイの車と思われる、黒色の車が見えて来て、セシリアーノ達は、黒色の車に乗り込んで、エンジン音と共に、車が動き出し、どんどんレイル村から離れて行った。「うわー、凄い、どんどんレイル村から離れて行ってるよ、ねぇ、セシリアーノ、ん?セシリアーノ、どうしたんだ。」リィナは、セシリアーノを見てみると、セシリアーノは、顔をずっと向いたまま、泣いていて、セシリアーノは、ケイン達が、死んでしまったのが、脳裏に浮かんで、辛さに耐え切れずに、泣いていた、そんなセシリアーノの姿を見ていたリィナは、セシリアーノに声を掛けたかったが、どう言葉を掛ければ良いのか分からず、声を掛けられなかった。「セシリアーノ、辛いだろう、悔しいだろう、だったら、悪霊魔術師になって、強くなれ、そして、ケインを超える、強い悪霊魔術師になれ。」「はい、ロイさん。」こうして、セシリアーノと、リィナは、自分達の生まれ育った、レイル村を初めて離れて、悪霊魔術師になる為に、悪霊魔術師訓練学校に向かって行った、この先、どんな困難が、2人を待っているのだろうか。

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