8 ハーレムの末路
「か、彼氏?いや、彼氏は俺だろ?!」
「?そうだよ?それで、この人はもう一人の彼氏。」
「は?な、なんだよ、それ!!」
「何だよって、ねえ?日菜子ちゃん。」
「そうですよ、駿先輩、なんでそんなに驚いてるんですか?」
「はあ?なんでって、当たり前だろ!!俺と付き合ってるのに、なんで他の男と!!!」
「だって、駿先輩も私達三人と付き合ってるじゃないですか。」
「そうだよ、変じゃないでしょ?」
「い、いや、俺はそんな軽い気持ちじゃないんだ!」
「私も軽い気持ちじゃないよ?」
「そうですよ?私も他に彼氏いますけど、軽い気持なんかじゃないですよ?」
「え?日菜子も他に彼氏いるのか?!」
「はい。ちゃんとお付き合いしてますよ?」
「そ、そんな……。」
「この人、私の他にも付き合ってる子がいるの。でも本当に好きなんだって!」
「そうそう、ひかりちゃんの事もちゃんと好きだけど、その子の事も大好きなんだよ!」
こ、こいつ……。
「ひかり!!!そんなヤツ、碌な男じゃねえよ!!ひかりと付き合いながら、他の子と付き合うなんて、クズだろ!!!」
「え?じゃあ、駿もクズなの?」
「あっ……。」
「そうですよ?駿先輩とこの人、何が違うんです?」
「え……?」
「私も他の人と付き合ってますけど、その人も他に付き合ってる人がいますよ?」
「だ、ダメだ!!そんなヤツ……。」
「でも、その人も私の事ホントに好きだって言ってくれてるんですよ?」
「け、けど……。けど!俺は本気で!!」
「その人も本気で好きだって言ってくれてますよ?」
「うっ……。」
「最初の彼氏の駿に面倒な思いさせたくないから、みんなエッチは経験済みだよ?」
「そうですよ!私がリードしますから、ホテル入りましょうよ、駿先輩!」
「とうとう日菜子ちゃんも駿とするんだね?頑張ってね!」
「はい!頑張ります!」
な、なんだよ、どうなってんだよ……。
そ、そうだ!汐里!汐里はそんなことしないはず……。
「汐里ちゃんなんて、駿のほかに四人も彼氏いるもんね?」
「そうですよ!凄いですよね?さすが汐里先輩!!」
な、なんだって……?