5 委員長とデート
ひかりと日菜子から告白され、返事を出来ないまま、一週間が過ぎようとしていた。
考えてはいる。
考えてはいるのだが、答えが出ない。
ひかりと日菜子、どちらも選べずにいた。
二人とどう接したらいいのか分からずに、距離が出来ていた。
早く答えを出さないと。
焦るが、答えが出ない。
そんな時、委員長から声を掛けられた。
「どうしたの?なんか三谷君も来栖さんも元気ないみたいね?」
「あ、ああ。ちょっとな……。」
「私で良ければ話聞くわよ?あ!そうだ!私の服も選んでくれない?」
「え?」
「ほら、この間、来栖さんの服を選んであげてたでしょ?私も選んで欲しいなって!」
「え、でも……。」
「ね?気分転換にもなるし、三谷君の話も聞くわよ?」
「そ、そうか?わかった、いいよ。」
「そう来なくっちゃ!じゃあ、今度の土曜日ね!」
「あ、ああ。」
こんな事、委員長に相談してもいいんだろうか……。
委員長に軽蔑されるかもな……。
けど、気分転換にはなるかもしれない。
そして、土曜日。
駅で待ち合わせて、またまたショッピングモールへ。
「どう?こういうの普段は着ないんだけど?」
す、すげえ。
委員長、すげえスタイルしてんだな……。
ウエスト細いのに、胸が……。
「ふふっ。気に入ってくれたみたいね?」
「あ、いや、俺は」
「いいの。今の反応でわかったから。」
「え?」
「これにするわ。」
ガン見してるの気付かれたか……。
「じゃあ、お昼にしましょ?そこで話聞くから。」
「ああ、頼むよ。」
喫茶店にて。
「それで?何かあったの?」
「それが……。ひかりと日菜子に先週告白されたんだ。」
「!!!そ、そう。それで?」
「選べないんだ。情けないけど……。」
「二人の事が好きなの?」
「ああ。軽い気持ちじゃないんだ!ホントに二人が好きなんだ。」
「……そう。それでまだ返事はしてないのね?」
「ああ。」
「……。」
「今二人とは気まずくなってる。早めに返事をしたいとは思ってるんだけど……。」
「……私も三谷君の事が好き。ホントよ?軽い気持なんかじゃなくて!」
「……えっ?」
「二人が三谷君の事、好きだって事も知ってた!でも、私も諦めきれなくて……。」
そんな……。このタイミングで委員長まで?
問題を解決するどころか、余計ややこしくなった……。
そりゃ嬉しいよ?
委員長、可愛いし、スタイル抜群だし、なんか落ち着いてるし。
けど……。
「ねえ、私から提案があるの。聞いてくれる?」