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ハーレム男と彼女たち  作者: にやり
2/9

2 四人でデート?


「ねえねえ、駿!これとこれ、どっちが似合う?」


「ええ?俺に聞かれても、女の子の服なんてわかんねえんだけど……。」


「駿先輩!これ可愛くないですか?!」


「あ、ああ、可愛いんじゃないか?」


「私普段こういうの着ないんだけど、どう?似合ってるかしら?」


「え、あ、ああ。そういうのもいいんじゃないかな?」



放課後、四人で隣町のショッピングモールにやって来た。


ひかりと前に約束していた、買い物に付き合うってヤツだ。


ひかりが服を選んでいると、日菜子と委員長もそれぞれ服を物色しだした。


俺に意見を求めてくるんだが、俺はそんなにファッションに明るくない。



「駿の好みでいいの!どっちがいいか教えてよ!」


「あ、そうなのか?じゃ、じゃあ、こっちかな?」


「そう?じゃあ、これにしようかな?」


「お、おい、それでいいのかよ?」


「だって、駿はこれが良いんでしょ?」


「まあ、そうだけど。」


「じゃあいいの!」



ひかりが会計を澄ましている間、日菜子と委員長はまだ服を探していた。



「平日の放課後だと、時間が足りませんよ、駿先輩!」


「そうね、じっくり選びたいのに、もうこんな時間。」


「私も先輩に服選んで欲しいです!」


「あ、それなら私も!今度休みの日に付き合ってくれないかしら、三谷君?」


「あー!ズルい!私も私も!」


「え?ま、まあ、いいけど……。」


「決まりね!」


「絶対ですよ?駿先輩!」


「わ、わかったよ…。」



「お待たせ!みんな!」


「お、おう。」


「そろそろいい時間ね。帰りましょうか。」


「そうですね!」



そう言って日菜子と委員長とは別れた。



「もう!本当は駿と二人で来たかったのに!」


「ごめんって。埋め合わせはするから!」


「そう?なら今度の土曜日、映画観に行こ!」


「今度の土曜?わかった、いいよ。」


「約束だからね?!今日買った服着ていくから!」


「わかったって!」



ひかりと一緒に帰りながら、今週の土曜日、映画を観に行くことになった。


これってデートかな?


ひかりとは小学校からの付き合いだ。


なんとなくひかりの気持ちには気付いている。


俺もひかりの事は好きだ。


だが、いざ告白、となると勇気が出ない。


それに、日菜子の事も気にはなっているんだ。


自分の気持ちがはっきりしない。


ひかりとデートを重ねて行けば、ひかりだけを好きになるんだろうか。


これから自然とわかるようになるのかな。


まあ、焦ることは無い、と思う。


じっくり自分の気持ちと向き合おう。





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