1 ハーレム男
貴方なら誰を選びますか?
「おはよー!駿!部活が無いと一緒に学校行けるから良いよね!」
「おはよ、ひかり。大袈裟だよ、一緒に学校行くだけだろ?」
俺は三谷駿。高校二年生で、サッカー部に所属している。
特に人より秀でた能力はないが、容姿だけは整っていた。
おかげで何もしなくても、女子が寄ってくる。
今、挨拶をしてきたのは、同い年の幼馴染の来栖ひかり。
黒髪ショートカットで、勉強は苦手だが、明るく可愛い系。
男子にも人気がある。
今日はたまたま部活が休みなので、一緒に登校している。
「おはようございます!駿先輩!」
「おお、おはよ。」
今、通学途中に挨拶してきたのは、部活のマネージャーの平林日菜子。
一つ下の後輩で、茶髪ショートカットの元気娘。
「駿先輩、今日放課後も部活ないんですよね?帰りに遊びに行きませんか?」
「え?ああ、まあいいけど。」
「やったあ!約束ですよ?」
「え?ちょっと、駿、今日は私の買い物に付き合ってくれるんじゃないの?」
「あ、そうだっけ?」
「そうだよ?忘れるなんてひどいよ!」
「ま、まあ、三人で行けばいいんじゃないか?」
「私は三人でもいいですけど?」
「えー……。そんなあ……。」
「ひ、ひかり!ちゃんとお前の買い物には付き合うから!な?」
「うー……。わかったよ。」
「じゃあ放課後先輩のクラスまで行きますから!」
「お、おう。」
日菜子と別れて自分の教室に入る。
「あら、三谷君、おはよう。今日も来栖さんと一緒なのね?」
「ああ、委員長、おはよう。」
今挨拶してきたのは、クラス委員の大崎汐里。
才色兼備の美少女として人気も高い。
黒髪で肩より少し長いストレート。
更に抜群のスタイルと、完璧超人すぎるだろ。
「大崎さん、おはよう。」
「おはよう、来栖さん。二人は仲がいいのね?」
「そうなの!仲良しさんなの!」
「……ねえ、私も仲間に入れてくれない?」
「え?仲間に?どういうこと?」
「私ね?こう見えて仲のいい友達がいないのよ。だから二人と仲良くなれたらってずっと思ってたの。」
「え、ええー?そ、そうだったの?」
「そうなの。ダメ?」
「だ、ダメじゃないけど……。」
「そう?良かったわ。それじゃ早速今日皆で遊びに行かない?」
「え?き、今日?」
「あ、何か予定があるのかしら?なら……。」
「わかった、委員長、放課後皆で遊びに行こう!」
「え?駿?」
「いいの?」
「ああ。ひかりと部活のマネージャーも一緒だけど、いいか?」
「ええ、構わないわ。私が言い出したんだし。」
「そっか。じゃあ、決まりな!」
「えー……。もう、わかったわよ……。」
「悪いな、ひかり。埋め合わせはするから!」
「もう、しょうがないなぁ…。」
こうして今日の放課後は、俺とひかりと日菜子、そして委員長が加わり四人で遊びに行く事になった。
三人とも美少女で、男子からの人気も高い。
そんな三人と放課後遊びに行くのか。
俺は幸せ者だよな!