嘘はバレて方便のこともある
智子:どういう事? 明と結婚できるの?
美穂:って嘘! じゃなくてどういうことですか先輩!
二人は驚きながらこっちに詰め寄ってきた。
明:いやこれは……
美穂:先輩嘘つくなんて酷いじゃないですか!
智子:ついさっき美穂ちゃんも嘘ついてなかった?
美穂:いやまぁそれはいいじゃないですか!
美久地:大変そうね
美久地さんは後ろで生徒会長の椅子に座りニヤニヤとこちらを眺めていた。
明:笑ってないで助けてくださいよ
美久地:どうしようかしら?
智子:っていうかなんで美久地さんは明を呼び出したの!
智子の一言で全ての矛先は美久地さんに一気に向いた。
美久地:あぁその事ね……それは私が明くんのことが好きだからよ
一瞬顔を曇らせた美久地さんは満面の笑みを浮かべ直して見せた。
智子:やっぱりそうだったのね!
美穂:やっぱりそうだったんすね!
僕だけは美久地さんが嘘を付いてるのがわかった今見せている美久地さんの表情はあの時と同じいたずらをする子供の様に見えたからだ。
美久地:まぁ半分冗談だけど
やっぱりかと内心思い、からかわれた二人の顔を見ると何故だろう安堵の表情をしていた。
美久地:本当の話をすると、明くんが引いたルールは私のイタズラよ
明:どうしてそんなこと!
美久地:なぜできたのと聞きたいの?
明:そうじゃなくて……
美久地さんはえらくご機嫌で語り出した。
美久地:私はねあなたのルールに立ち会った政府の人間の妹よ
智子:そうだったの?
美穂:っでもなんでそんなことをしたのよ
美久地さんはここで口をつぐんだ
美久地:今、私が色々と話しているけれどあなた達二人はなぜここにいるのかしら〜?
智子:それは……っふぅ〜〜
智子は最初戸惑いを見せたが覚悟を決めた顔に変わりこう答えた。
智子:あたしは明の事が好きだからよ!!
美穂:あっ……ずるいですよ抜けがけなんて!!
明:えってことは
美久地:相変わらず鈍いわね? ほら二人の顔を見てみなさいよ
そう言われ二人の顔を見るとだんだん赤くなっていきこの気持ちが本心なのがわかった。
美久地:さてここでいきなりですが明くんが引いたルールは私のイタズラってことで無効になるの。
椅子からそっと降りると、机の下からあの黒いボックスを取り出した。
美久地:この中には明くんの新しい足枷という名のルールが入っているわ、ついでに言うとこの中には美穂ちゃん、アリスさん、そして私と今後を一生据える事が書かれた紙が入っているわ
智子:じゃああたしと明が結ばれる可能性があるって事!
美穂:でも待ってくださいこの話を出したのは美久地先輩ですよ! 高確率でわたし達の票が少なくなってるに違いないし、そもそもこの箱が有効かどうかも分からない―――
美久地:その心配は大丈夫よこの箱の中には三枚のルールしか入ってないもの? もし良ければ中を確認する?
二人はこっそり箱の中身を見て納得した様子で僕に早く引くように言った。
明:ちょっ……ちょっと待ってまず二人共に聞きたいんだけど僕のどこが好きになったんだよ。
ギリギリになっての質問に二人は顔を合わせて智子が理由について話し始めた。




